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March 2006

March 27, 2006

メトロポリス

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 午前3時まで仕事をし、珍しく徳山西インターから山口南まで山陽自動車道を使って急ぎ帰宅。入浴しただけで即寝たのが5時近く。約3時間の仮眠の後、9時過ぎには新山口駅から新幹線に乗って小倉へ向かう。到着は10時過ぎでありました。睡眠時間を削ってまで邁進したのは仕事だからではなく遊びだからでぇーっす!(←ばか)。
 いやいや、小倉の「子育て支援センター」の内装関係の仕事についてのあれこれも当然あったわけですが、えー、まーそのー、駅の反対側にあるI'mビルでの切手即売会目当てがメインでした。福岡スタンプさん、パインスタンプさん、アベノスタンプさんなどの共催で、数カ月ごとに定期開催してくださるので楽しみにしている定例行事のひとつです。ええ、もちろん、今回も話のネタ満載のアイテムをしこたま買い込みましたとも!。

 では、郵趣界きってのドイツ通で知られるイイダバシくんを差しおいてドイツ切手・映画の話をするという無謀運転を始めることにします。上図は1995年に発行された"ドイツ映画100年"記念小型シートです。上から順に"メトロポリス"、"DER UNTERTAN"、"ベルリン天使の詩"の3種が納められています。東西ドイツ統一後の発行であることから、旧東ドイツ映画の"DER UNTERTAN"も政治的配慮(?)から採用されているようですが、正直、全然知りません。ドイツ国内でもあんまり知られていないような印象があります。いろいろ調べましたが、原作がトーマス・マンの実兄であるハインリッヒ・マンであることぐらいしかわかりませんでした。

 そこはそれ、イイダバシくんが調べて教えてくれることでしょう。

 "ベルリン天使の詩"は、これはもう日本国内でも有名ですね。なんで、こんなムサイおっさんが天使やねん!とか次元の異なる低レベルな話題も、ま、アリでしょうか?。映像美にほれぼれしたのをよく覚えています。これと"ブリキの太鼓"と"Uボート"が切手になればサイコーだと、個人的にはそう思います。
 最後になりましたが、"メトロポリス"が今日の主題です。上映される機会が滅多にないので、図書館の映像ライブラリー等で鑑賞するしかないかもしれませんが、これはぜひ観ておくべき一本だと思います。製作された1925年は日本では昭和元年で、この時点でこんな未来都市が描かれていたことに驚愕させられます。で、またしてもこの映像美が素晴らしいのですよ。切手になっているアンドロイド、この質感表現にはぜひ触れてもらいたいです。
 2004年に公開された"スカイキャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー"はご覧になりましたか?。ニューヨークを襲うロボット軍やイギリス空軍の空中空母など、宮崎駿アニメのパクリっぽいぞと浅はかな印象を持った人も多いでしょうが、ちっちっち!、そうではありません。宮崎アニメもスカイキャプテンも、このメトロポリスにインスパイアーされているがゆえの"映像表現"なのですよ。さらにバットマンシリーズ第1作のバットマンカーのデザインなんかもメトロポリスに影響されているのではないかと思います。漆黒のボディにぶっといリベットをばんばか打ってる近代重工主義的フォルム、平たく言うと鉄人28号みたいな見た目の作りが個人的にも大好きなんですが、それもこれも、モトをたどっていくとメトロポリスに源(みなもと)があるというお話でした。

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<オマケ話:スカイキャプテンについて>
 アンジェリーナ・ジョリーが出演していることから初回限定スペシャル・エディションのDVDも予約購入してしまった私です。全編フルCGであることも話題になりましたが、やはり、前述の通り、メトロポリス的な映像美がえがった!。また、主人公のスカイキャプテンことジョー・サリバンを科学技術で支える有能な部下デックスを演じていたジョヴァンニ・リビシの演技も良かったです。すごくいい仕事をしていて、ま、はっきり言ってデックスこそが世界を救ったよーなもんなのですが、ことあるごとにジョーがデックスを"ボーイ"呼ばわりしていて、そのたびにムッとした表情を出してはいけないと自分に言い聞かせているかのような、微妙な表情の演技が実に深いものがありました。機会があったらちょっと気にして見てみてください。
 アンジェリーナ・ジョリー演ずるイギリス空軍大佐が超カッコイイのは言うまでもありません。女性記者ポリーを演ずるグウィネス・パルトロウが1939年の勤労婦人(それもかっこいい職種の)イメージを完璧に体現していましたね。昭和初期の"日本人顔"を探すとなるとなかなか見つからないことを考えれば、究極的にはグウィネス・パルトロウなしにはこの映画は成り立たなかったのではないかとさえ思います、はい。どこで目にした一文でしたか、彼女を形容するに、どんなに着飾ってもメイクしても良い意味で"華がない"希有な女優、とはまさにポリー役にぴったりです。

 さて次回はまた趣向を変えて一等好きな映画「ブルース・ブラザーズ」のお話に続きます(んなことはない?)。

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March 23, 2006

ふたつの共和国

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 サンマリノで4月8日から5月7日までの1ヶ月間開催される切手展「ふたつの共和国」記念の小型シートです。よーっく見てください、ええ、またやってくれました。そうです、同一シートにサンマリノとイタリアの両国の切手が同居している"同居型ジョイント・イシュー(共同発行)"です。発行日は4月5日、発行枚数は15万シートです。
 両国の同居型ジョイント・イシューは1994年にも「サンマルコ大聖堂建立900年」記念小型シートの前例があり、その当時はそれぞれ異なる通貨表記でしたが、今回はECの通貨統合後なので額面はともに0.62ユーロ表記になっています。ただし、サンマルコ〜の時と同じく、それぞれの切手はそれぞれの国でしか使えない旨の注意書きが各切手の裏面に印刷されるとのことです。
 同一通貨なんだし販売期間が満了した時点で総売上げを折半すれば会計面ではチャラなんじゃないかと、居酒屋のワリカンみたいな感覚で勝手な素人勘定を想像してしまいますが、現実はそんなに単純な話ではないみたいですね。日本郵政でも話題になっている、実際に郵便に使われた数量で切手の売り上げを算定するとかいうややこしげな会計方法なんでしょうかね?。郵便に使われた各切手の数量なんて、サンマリノみたいな小さい国ならともかく、人口の多いイタリアや日本ではどうやって数えるんでしょうか?。んなチマチマしたことをやってるヒマはないと思うんですが。切手の会計方法については、しかるべき専門家の方にきちんと解説していただきたいです。

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March 21, 2006

ベッケンバウアー顕彰切手

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 つい最近まで"イナバウアー"流行りでしたが、これはベッケンバウアーです。サッカー・フットボール関係のみならず美術関係のコレクターさんのニーズもあろうかと思われるので急ぎご紹介することにします。
 存命中の有名人も切手にする方針を掲げているオーストリア郵政が、あのベッケンバウアー氏の顕彰切手を発行します。若き日の肖像画は、これまたうれしいことにあのアンディ・ウオーホルによる作品です。グラビア印刷で4月12日に80万枚発行されます。オーストリア切手は発行とほぼ同時に日本国内でも容易に購入できますので、欲しい方は新切手を扱っている郵趣サービス社さんなどのインフォメーションの発表をお待ちください。

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March 19, 2006

ただいま午前5時45分

 フリーランスになって早2ヶ月が過ぎようとしています。細かいことははぶきますが、三交代勤務の深夜帯担当で、とある工作機械を動かしています。で、仕事が終わるとこの早朝時間になります。帰宅して睡眠を取った後、モニュメント(彫刻)のデザインというかデッサンを描き、月曜日に提出と、かなり忙しい毎日を送っています。ありがたいことです。

 だもんで、いつもきれいな手作り郵趣品を送ってくださる澤口尚子さん、湯浅英樹さん、篠原和宏さん、JAPEX出品作品CDを贈ってくれたスダニくん、ポーランド郵趣を送ってくださった山本勉さんetc.このブログ上でお礼を申し上げます(ナニのあれこれを教えてくださった○安兄さんもモチロンありがとうございました)。なお、ポーランド郵趣部会の年会費を近日中に送金しますのでよろしくお願い致します。

 公私ともに主に使っていたのはMacです、今もPowerBookG4を駆使していますし、切手即売会などにも持参してデータベースと照合したり、もちろん仕事にもフルに使っています。が、仕事上の必要があって、ついにWin機も買ってしまいましたとさ(笑)。ソニーのVAIOで、これにCAD関係のソフトを入れて使っています。XPっつーんですか?、このWin機のOSのヴァージョンは。頼んでもいないのに勝手にあれこれやってくれて、小生意気なOLみたいでたまにむっとしますなあー。大昔のWin機のように、うっかりすると作ったファイルがどこに保存されたかわからなくなるような部分はかなり改善されたみたいですね。おかげでそこそこ仲良く使っています。

 おっと、もう午前6時を回ってしまいました。吉野屋の朝定食を食べてから寝ることにします。ではでは!。

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March 13, 2006

フレキソ印刷

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 郵趣4月号の連載記事の入稿・校了も無事に終わりました。そこで割愛したアイテムをさっそくご紹介しましょう。オーストラリアが発行したバレンタイン・デー切手「バラ」で、裏糊式、セルフ糊式10面シート(上図)、セルフ糊式切手帳の3パターンあります。このうち、セルフ糊式10面シートにバラの香りが付けられており、これがオーストラリア最初の香り付き切手となりました。本券も切手表面を軽くこするとほのかに香りが立つ上品な仕掛けになっています。念のため、裏糊式切手とセルフ糊式切手帳には香りは付けられていないのでご注意ください。
 この切手にはフレキソ印刷が使われていることもトピックなのですが、実のところはよくわかりません。花びら模様の印刷か、あるいは香料成分の印刷にフレキソ方式を用いたのか、その区別が判然としないのです。
 そもそも、凹凸面への印刷が得意ということで、日本でのフレキソは段ボールへの印刷が主流で、ありていに言うと高級で精密な印刷方式とは言い難いものです。私自身の知識も不足していますので、改めて調べてみましたら有機溶剤を使わないエコロな印刷方法であることと、印刷機器自体のハード面の進歩から、欧米では急速にシェアを回復しているようです。平凡な言い回しですが"古くて新しい技術"のようです。版式は凸版になります。
 そろそろ本格的にエコロジー関係のテーマチク収集をする人も現れてくるかと思います。再生紙を使った切手、はがき類は既に存在します。今後は"地球にやさしい"技術改良を加えた印刷方式も導入されることが予想されるので、このフレキソ印刷は覚えておくと良いでしょう。また、廃液を出さない「エコプリ印刷」という方式も民生品の世界では実用化されているので、切手の世界に登場するのも時間の問題かと思います。なお、2005年にモナコが発行したエコプリ(ECOPLI)切手はこれとは全く違いまして、ヨーロッパ圏内(正確にはEC圏内)あての割引き切手のことですので混同されませんように。

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時事&地元ネタ2題

060312_1 山口市の隣にあります防府市にはカネボウの陸上部があり、先のアテネオリンピックにも代表選手を送り出していましたが、カネボウ本体のごたごたから防府工場は閉鎖、陸上部も東京に移転と、たいへん芳しくない状況です。そんな折に実業団ハーフマラソン大会が山口市で開催されるというニュースを知りました。発着場所の山口市・明治維新百年記念公園陸上競技場はもちろんのこと、ルートもよく知っている場所ばかりだし、アテネオリンピックの金メダリストの野口みずき選手も走るというので、手帳にも予定を書き込んで楽しみにしていたのに見逃してしまいました。何のことはない、夜勤明けで爆睡している間(当然、真っ昼間です)に終わっていたのでした。野口選手が優勝したのであればなおのこと沿道でリアルに見たかったです。残念、残念!。
 図版はクック諸島が発行したアテネオリンピック金メダリスト加刷切手から野口選手部分の抜粋です。MIZUKI NOGUCHI Women's MARATHONと加刷されています。今月末発行の郵趣4月号の世界新切手ニューズに掲載される予定なので、欲しい方はそこで注文されてください。


060312_2 もうひとつは米空母艦載機移転計画ヘの賛否を問う岩国市の住民投票です。案の定、反対派の勝利で終わりました。投票率が6割以上で、そのうちの反対票が9割近いというのですからまさに圧勝。しかし、いまさら白紙撤回もできないだろうし、岩国市はいったいどうする気なんでしょう。また、反対派に相対する人たちも賛成派というより容認派(受け入れやむなし)と呼ぶ方がニュアンス的にも正確で、コトは白黒はっきり色分けできるほど単純ではないのです。
 郵趣の面から言うと、在日米軍基地があればただそれだけで面白い。ノンポリ丸出しで不謹慎だと怒られそうですが客観的事実です。郵便制度としては、山口県岩国市の一角にアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコが存在し、軍事郵便局を介して日本と郵便物が交換されています。軍事郵便の面白さを生で体験できます。
 図版は鉄道75年小型シートの初日印です(岩国西局の風景印拡大図も添えておきます)。これは当時、岩国基地に駐在していた軍人もしくは軍属の収集家が作ったもので、後に日本に里帰りしたコレクションの中に含まれていたものです。太平洋戦争中に岩国はボコボコに爆撃されてしまった場所なので、昭和22年にこんなモンを作って遊べるほど裕福な日本人はそうはいなかったはず。
 別の視点から言いますと、これが蒸気機関車を描いた世界最初の小型シートです。今でも未使用で3,000円くらいで入手できます。

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March 11, 2006

キネヤ・カツトウジ

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 初めてこの切手を見たのは日本郵趣協会ホームページの"バーチャル切手博覧会"でした。パチもん切手濫発国のグレナダ・グレナディーンズにしては真面目っぽい仕上がりだなあと、その印象を持ったまま、先月末に開催された「切手のつどいin広島」に出かけたところ、実物とご対面することができました。
 バディ・ホリディ(10c)、ジミー・ヘンドリックス(25c)などとともに、もとは4種セットを構成する最高額面券種がこの4ドル切手です。して、この三味線おじさんは誰かな?とまじまじと印面を観察したら

Katsutoji Kineya

って書いてある・・・げぇ!。杵屋勝東治さんじゃないか!と売り主のMさんに直接言ったのですが「は?誰?」という反応でした。うむむ、カリブ海の外人さんが知ってて日本人が知らなくてどうする!。
 長唄の杵屋勝東治氏(1910-1996)で、むしろ俳優の若山富三郎・勝新太郎兄弟の実父であることの方がよく知られているかもしれません。親子3人ともいずれも故人となられてはいるけれど、死して切手に名を残すとはまさにこのこと。売り主のMさん、これくらいのことは常識なので、公衆の面前で私を指差して"マニアック〜ぅ"とかゆわないでね、恥かしいじゃん!。

(追伸)
 長らくブログを更新できませんで皆様にはずいぶんご心配いただきまして恐縮です。
 紆余曲折の末、ひょんなきっかけと幸運とご縁から、去る1月下旬頃からフリーランスのデザイナーとして独立しました。そもそも自営業の道を選択する気は全くなかったので(もはや廃れ気味の表現の)想定外そのものでした。生まれて初めての確定申告など、2月は慌ただしく過ぎ去っていきました。少しずつブログ更新にも手をつけるようにしますので、これからもよろしく。

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