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January 2006

January 25, 2006

国連3番目のホログラム切手

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 来る2月3日、ジュネーブ事務局用のF.S.1,30普通切手がホログラム切手として発行されます。2003年のニューヨーク本部用70c切手、2005年のウィーン事務局用0.75ユーロ切手に続く国連3番目のホログラム切手です。既発行分と同様、仏カルトール社製で28万枚(14,000シート)発行されます。
 この切手が発行されるであろうことは去年2005年の「郵趣」誌4月号でも触れました。既発行2種のことを踏まえ、もし発行されるなら紫色系の切手になるのではないかとの大胆予想を立てましたけれど、残念ながらそれはハズレました。図のように赤茶色系になりました。
 これで全3ケ所のホログラム切手が揃うことになり、国連郵政部では図の3種完セット貼りのFDCを製作することになりました。それぞれの初日印を押したトリプル消印です。外国ではよく見かけるシルクカバー(絹地)で1通$3.95です。ただし、Limited Editionと銘打ってはあるものの、限定何部製作と明確な数字は示されていません。注文があった分しか作りませんよ、みたいなことかもしれません。自動頒布会に加入している人には頒布品として送られてくるとのことです。それ以外の人は個別に注文して欲しい・・・と以上、同郵政の広報誌Philatelic Bulletin最新号(No.78)にありました。

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January 12, 2006

はらぺこにんげん

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 イギリスとアメリカが絵本切手を共同発行しました。それぞれ8種ずつ発行している中で、英米共通の題材が2種あり、そのうちのひとつが日本でも有名な"The Very Hungry Caterpillar"こと邦題「はらぺこあおむし」です。この絵本は超メジャーで、書店の絵本コーナーにはほぼ例外なく置いてあります。

たいへん良い企画だと思います。

つきましては更に一歩踏み込みましょう。

幼いうちから生態系の何たるかを教育すべきです。

腹ペコなのはアオムシだけではありません。

食物連鎖の最高位にあるのが私たちニンゲンです。

そう、"はらぺこにんげん切手"があるのです!


芋虫を食べる女性
ボツワナ1985年発行「伝統的な食料(4種)」より

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あ、そうそう、小型シートもありました。
切手収集をやってて良かったですね。
これでお子様のエコロジー教育はバッチリです!。

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なお、お子様が"お受験"を控えていらっしゃる場合は究極のこちらがお薦めです。

ワイルド・フード切手帳
ヒツジの睾丸、幼虫、オポッサムのパテの3種縦連刷を2組収める切手帳。裏表紙にはレシピまで掲載されています。(ニュージーランド2004年発行)
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中近東切手コレクション展

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 郵便学者・内藤陽介さんからイベント情報をお送り頂きましたので以下にご案内いたします(椙山)。

 (財)切手の博物館では下記の通り<中近東切手コレクション>展を開催中です。会期は15日(日)までと短いのですが、機会がありましたら、是非皆様にお越しいただきたくご案内申し上げます。

名 称:<中近東切手コレクション>展
会 期:2006年1月11日〜15日(水〜土)
会 場:切手の博物館3階特別展示室。開場時間は10:30〜17:00
    http://yushu.or.jp/museum/index.html
入場料:大人200円、小・中学生100円、
    障がい者無料(各種手帳をご提示ください)
    ※1階展示室とは別料金です。

 主な展示内容は下記の通りです。

・エジプト19〜20世紀のスフィンクス切手のコレクション
・20世紀初期のイラン切手のコレクション
・20世紀のアフガニスタン切手についての網羅的なコレクション
・切手で読み解くアタテュルクとその時代
・切手で読み解くアラブの現代史
・UAE成立にいたるまでの“休戦協定諸国”の郵便制度

 なお、会期中の14・15日(土・日)の両日には、14:00ならびに15:30より、内藤が展示の解説を行います。各イベントとも、一人でも多くの皆様にお越しいただけますよう、心よりお待ちしております。
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内藤陽介(ないとう・ようすけ)
朝日・読売・日経他で書評掲載! 『皇室切手』(平凡社)好評発売中
詳しくはhttp://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=832091
e-mail: y-naito@xk9.so-net.ne.jp
郵便学者・内藤陽介のブログ http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
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(図版注)
「毒ガス犠牲者救済寄附金付き加刷切手」イエメン王政派発行
 内戦状態時の一種の臨時切手。1967年6〜9月頃、北イエメンのミッヘルカタログNo.125(5B切手)へドクロ印を加刷して発行された(+5B寄附金加刷)。
 なお、この図版はご案内記事の挿絵として椙山個人の郵趣データベースからピックアップしたものです。上記切手展に展示される切手という意味ではありませんので念のため。

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January 06, 2006

私も見たい、子供チャンネル

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 円形切手4種を収めた小型シート、これはカタールが発行したアル・ジャジーラ子供チャンネルの切手です。イラク戦争報道で一躍世界中に知れ渡った衛星テレビ局、あのアル・ジャジーラです。ウチもケーブルテレビで同局のニュースをちょこっと見ることができます。他の国々とは違って肘あてつきのソファーに座り、少し高い位置から喋ってるアナウンサーの態度の悪さが気になって仕方ないんですが(笑)。
 戦争や自爆テロの殺伐とした報道ばかりが印象に残っていますけれど、冷静に考えれば普通のテレビ局ならそりゃあ子供向け放送もあるでしょう。そんな当たり前のことに改めてはっとさせられるのは、やはり私たちも知らないうちに何がしかインスパイアされたイメージを刷り込まれているのでしょう。
 なお、この切手はなんとシンガポール製です(M/s Secura Singapore PTE LTD)。本件に限らず、カタールはずいぶん多くのオフセット印刷の切手をこのSecura社に請け負わせています。また、発行枚数はたったの8万枚(シート)です。日本の感覚からすると10万枚以下というのは信じ難い少なさですが、この程度がカタールにとっての身の丈相応なのでしょうかね。南米のウルグアイなんか、今世紀に入ってからの普通の記念切手で15,000枚というのが相当あります。1〜2桁間違えてないか?とも思ったんですが、どうも本当らしい。どこぞの"町民だより"以下じゃん、だいじょうぶか、ウルグアイ?。
 しかし、見てみたいですね、子供チャンネルの番組を。アメリカ製のディズニーアニメとかセサミ・ストリートとかやってたら笑えそう!。ひょっとしてドラえもんやってたりして・・・まさかねえ・・・。

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January 03, 2006

正当なオマーン切手

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 いきなりですが問題です。上掲の2枚の切手のうちインチキ切手はどっち?。

 今し方、HYPER Philatelist Annex(別館)にありますEasy Almanac of World Stamps(以下、EAWSと略)を更新し、3.09から3.10にヴァージョンアップしました。その要点はまさにこの問題そのものでした。
 EAWSについて改めて説明しておきますと、おおむね現在から過去20年位以前にさかのぼって発行された切手が対象で、その切手上の表記から発行国や地域を調べることができる一種の辞書です。20年間という期間設定は、その位を見込んでおけば、普段の収集上で困るような事例にはまず当たらないだろうとの経験によります。
 ただし、これにも当然例外はあります。1971年に現在のアラブ首長国連邦に統合される以前の、アジマン、フジェイラ、カールファカン、マナマ、ラスアルカイマ、シャルジャー、ウムアルキワインといった、収集家めあてのラベル的な切手を濫発していた、通称"アラブ土侯国"のことです。35年も昔のアイテムながら、いまだに世界中の郵趣市場に溢れかえっており、かつまた僅かながらも実際に郵便に使われてもいたことから、むしろ現在の方が真面目な収集・研究が盛んになっている面すらあります。そんなわけで、例外的にアラブ土侯国の記述は今も続いています。
 そのアラブ土侯国切手の陰に隠れて、もっとインチキ極まりないアイテムが発行され続けてきていたことを知る人は非常に少ないように思います。今日、ご紹介しましたオマーン国がそれです。アラブ首長国連邦の成立とほぼ同時代の1970年、現国王のカブースが政権を奪取して近代化を強力に推し進めました。現在のSultanate of Omanこと「イスラムの首長スルタンの統治するオマーン国」の繁栄はそこから出発しています。そうです、国名表示からもおわかりのように上掲の右側が正当な郵便切手です。左の方がエリザベス皇太后の85歳の誕生日という銘で、なんとなく新しそうでもありマトモそうに見えますが、実はこっちがインチキ切手です。どういう理由かはわかりませんが、"State of Oman"表示のインチキ切手は1980年代に至ってもなお発行され続けてきました。個人的には郵便に使われた例をまったく見たことがなく、アラブ土侯国切手よりタチが悪いとさえ思います。(このあたりの詳細は、それこそイスラム専門家の内藤陽介さんにブログで解説して頂けませんでしょうか)
 そういうわけで、本日、オマーン国の欄にState of Oman表示アイテムについての要注意記述を追加しました。ぜひ右の"HYPER Philatelist Annex"のリンクをたどってご参照ください。

 ついでに述べますと、ボスニア・ヘルツェゴビナも高度な自治権が認められているせいで、ムスリム政権、クロアチア政権、セルビア政権と3つの切手発行母体があり、それぞれが入り乱れて切手を発行しています。いずれの政権の切手もインチキではないので知らずに購入したからといって詐欺などの実害があるわけではありません。もちろん、それらの区別はつくのですが、EAWSのユーザーの多くは初心者クラスでしょうし、そこまでの記述が必要かどうか、もう少し様子を見たいと思います。

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January 01, 2006

空白の一日

060101 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 新年一発目ということで、お年玉代わりに、なにげにレアな切手をさりげなくピッとご紹介してみます。早起きしたばかりでお雑煮もまだ食べてませんが、慎ましやかな私は、そんなことどもはおくびにも出さない謙虚さを今年は目指します。たぶん無理ですね。

 さて本題です。年末年始の慌ただしい時期、全世界的に見ても世にクリスマス切手、年賀切手、あるいはその両方を兼ねた手抜きっぽい切手は数限りなくありますが、これはなかなかないんじゃないでしょうか。

 それは・・・大晦日切手

 1999年から2000年になった時の、いわゆるミレミアムの時は12月31日付の切手発行はたくさんありました。しかし、それはまあ例外的なもので、大晦日自体を独立した祝日とみなしてお祀りした切手なんてのは、私個人ではこれ以外に見たことがありません。ボスニア・ヘルツェゴビナ郵政(ムスリム政権)の説明によると、主題は"Holidays : New Year's Eve"だそうです。同郵政も大晦日切手を発行したのは今の所この2004年一回こっきりです。"江川の空白の一日"みたいな(古い!)こんな事例、他にありますでしょうか?。ご存じの方がいらっしゃいましたらぜひご教示ください。
 それにしても無茶苦茶なデザインですねえ。どちらかと言うと、この手の表現に関しては私は抵抗感がない方ですけども、何を表現しているのかわからないので普通の人は使いづらいんじゃないですかね?。

(大晦日切手/ボスニア・ヘルツェゴビナ郵政・ムスリム政権2004年12月31日発行)

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