« June 2005 | Main | August 2005 »

July 2005

July 15, 2005

多国籍切手

050715

 日本郵趣協会・ポーランド郵趣部会報「ポーランド郵趣」第81号が届きました。著名な切手彫刻者であったスラニア氏の後継者のひとりとしてピオトル・ナシャルコフスキ氏(Piotr Naszarkowski)のことが紹介されていました。そこに何気なく"昨年の日本切手11月4日発行の文化人切手のうち「イサム・ノグチ」も彼の彫刻だそうです"と書かれていました。

 10秒位呼吸が止まる程度には驚きました。

 慌てて日本郵政公社の報道発表を確認しましたが、んなこたぁ一言も触れられていません。ナシャルコフスキ氏のホームページにアクセスしてみると、手掛けた切手彫刻作品の一枚としてこの切手が掲載されているのを確認しました。ありゃま、本当だったんだ!。
 なぜに驚いているかと言いますと、イサム・ノグチ切手を含む計3種の「平成16年文化人切手」は、デザインは日本の国立印刷局が担当していますが、実際の製造に関しては外国製日本切手としては2番目(写真付き切手を除く)の、英ウォルソル社製です。題材自体もイサム・ノグチが日本人とアメリカ人のハーフ(国籍はアメリカ)、小泉八雲が日本に帰化したイギリス人。さらに凹版彫刻師のひとりがポーランド人となると、日本切手初のバリバリの多国籍切手という別の新たな側面が見えてくるというものです。
 一般的に印刷物の製造のみ外注する場合、発注者は仕様書とともに電子データの版下や刷り見本なども添えて製造者に提示します。ただし、きわめて高度な技術を要する凹版彫刻は、てっきり国立印刷局が原版を作り、それをウォルソル社に貸与の形で提供していたのだろうぐらいにしか考えていませんでした。仮にそうだとして(あるいはそうでなかったとしても)一体どの段階で、どんな理由でスウェーデン在住のポーランド人切手彫刻家ナシャルコフスキ氏に依頼がなされたのでしょう。国際的な技術交流の一環か、はたまた別の理由なのでしょうか。さらに、同時発行された古賀政男と小泉八雲の凹版彫刻師はどなたなのでしょうか。
 公の報道発表では、これらのことについては何も触れられていません。在京の郵趣家の方、どなたか情報公開請求をなさってみてくださいませんか?。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« June 2005 | Main | August 2005 »