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January 2005

January 29, 2005

ワールド・スタンプNOW/2月号追補

 皆さんのお手元にも郵趣2月号が届き始めていることでしょう。今回から始まりました私の新連載「ワールド・スタンプNOW」で、キャパシティーの面から割愛したアイテムを中心に追補の形でいくつかお話したいと思います。

○フェラーリ/ジブラルタル P.56
 テーマがテーマなので、あえて取り上げなくても注目する人は多かろうと思いまして採用しませんでした。ただ、私は別の視点でジブラルタル切手をウオッチングしています。それは、ジブラルタルは本当に赤色の使い方がうまいんですよねえ(この切手に限らず、です)。目の醒めるようなシャープな赤の表現が卓越しています。他のフェラーリ切手と並べてみると、その差が歴然です。フェラーリというテーマがいいのではなくて、そこに投入している赤色の使い方がいいんです。
 印刷は赤と黒をいかに表現できるかが基本中の基本です。そこがしっかりしているから出来映えの良い切手が製造できるのでしょう。その良さを最大限に引き出した切手は、おそらく郵趣4月号あたりでご紹介できるかと思います。

○エクストリーム・スポーツ/ニュージーランド P.62
 すっげーカッコイイ切手です。もう、それに尽きます。およそコンピュータ・グラフィックス(CG)でデザインするならこうでなくっちゃ!です。印面中の余白の白地の残し加減が実に絶妙で、すかっと抜けたスポーティーな空間感覚がヨイです。

○国際白杖の日小型シート/オマーン P.62
 全面に点字の盛り上げ印刷を施しています。エンボス加工も含め、全面に点字を採用した小型シートは全世界でもまだ5種ないと思います。
 オマーンという国はイスラム教国なのにかなり趣の異なる切手を発行しています。イランのようなガチガチの原理主義とは対極にある感じです。トルコのように建国の父アタチュルクが日本の明治維新に感激して西欧近代化を推し進めたというような歴史があるわけでもないので、その風変わりな理由は自分自身のスタディが足りなくて確たることがまだ書けません。内藤先生にマジでレクチャーして頂きたいです。

○P.63 ポーランドとロシア
 社会主義時代のイメージをすっかり払拭して新しいイメージを定着させることに成功したポーランド切手。一方、旧ソ連切手のイメージが色濃く残っているロシア切手。この対照的な2国の新切手が同じページに並んでいるのは面白いです。
 一見して「旧ソ連っぽい」と感じるのは様式に縛られているからです。装飾的な表現といい主題のアングルといい社会主義時代のアプローチと大差ありません。枠がはまった中でいくらいじっても斬新なイメージは出にくいものです。日本の小判、菊、田沢もそうですが、様式が硬いとその様式美は感じられても、それ以上もそれ以下もなくなってしまうのですね。様式ができた段階で切手デザインと呼べる作業は9割がた終わってしまっているのです。一般にその様式美も時代とともに陳腐化していくものですから、現ロシア切手がいまいち冴えないのは、今で言うところの「デザイン哲学」がこの国にはまだ根付いていないからなのでしょう。

○美術切手/スロバキア P.65
 上記とさかさまなことを書きますが(笑)、旧チェコスロバキア時代を彷佛とさせる味のある切手ですねえ。平版と凹版を組み合わせた重みのある表現は独特です。昔のフランスの美術切手とも風合いが違います。これは同国の凹版彫刻者の技量が切手の出来ばえに強く影響しているからです。
 日本ではあのスラニア氏ほど知られてはいませんが優秀な凹版彫刻師さんが何人もいらっしゃるのですよ。このレベルになるとまさに名人芸の世界ですから、現役である限り今後もスロバキアならではの凹版切手を製作し続けて頂きたいです。

○2004年北京国際切手・コイン博覧会(加刷)/オーストラリア P.53
 国際規模の展覧会があると既発行の小型シートの地に金や銀で記念銘やロゴを加刷して発行する、このやり方は戦後日本の濫発小型シートを連想させるものがあり居心地の悪い感じがします。中国香港もちょいちょいこれをやるので困りものです。確かに切手印刷の世界でこそ金箔・銀箔といった金属系の箔押しは2000年のミレニアム頃からようやく盛んになってはきたものの、切手以外の世界では特段に珍しいことではありません。22Kの金箔だから高い値段での販売もやむなし・・・みたいな考え方は、よほどの国家レベルのお祝い事以外はやめてもらいたいです。いくら「箔付き」でもこう度々では値うちが下がるというものです。
 その意味で金箔押しをうまく使っているのはタイ王国でしょう。タイ切手ほど金ぴかが似合う、それも成り金趣味でなく、というのは稀有な存在です。

○ヤシガニ小型シート/フィジー P.56
 見たまんまやないけ!と突っ込みを入れたくなるほどに単純明解な変形シートです。あまりにも単純明快に過ぎるが故に採用しませんでした。フィジーもこういうあからさまな変形シートを良く出すので食傷気味です。強いて良い点を言えばサイズが小振りなので収納には困らないことぐらいです。
 シートの基本形がありふれた長方形で、伸びた足部分のみちょこっとはみ出しただけの変形はアイデアが足りません。ココナッツ・クラブ(ヤシガニ)というくらいなのですから、シート地の基本形をココナッツ型にしていれば、かつかつ及第点だったかなとは思います。

○マカオ国際花火大会/中国マカオ P.60
 中国マカオにしては近年にないたいへん不出来な切手です。誌面の小さな図版ではわかりにくいのですが、小型シートの切手は写真がぼんやりしていて全体的にメリハリがありません。おまけに印刷ミスかと見間違えるような光線がシート地から切手までバッサリ横切っていて、これくらい修正で消せば良かったのにと、フィニッシュワークでの技術水準の低さが理解できません。
 なお、誌面では花火部分に蛍光インクが用いられていると記されていますが、正確には蓄光インクです。紫外線を照射後、暗闇の中でしばらくの間残光を発し続けます。

 だいたいこんなところですが、かく言う私もWイノウエ氏同様、すでに次号の原稿書きを固めなくてはならない時期に突入しています(苦!)。さて、どれを取り上げようかな???。

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January 26, 2005

あれ?、まさか?

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 現在、世界に2つある「コンゴ」のうち、これはコンゴ民主共和国(旧ザイール)の方です。アインシュタイン、ダイアナ元皇太子妃など銀箔切手(実際はアルミ箔でしょう)9種連刷シートの中にミュージシャンのスティービー・ワンダーも描かれています。音楽関係のYahooオークションに出品しようと画像をスキャンし、絵柄が良く見えるように明度を上げコンストラストを強調していたら初めて気がつきまして。
 スティービー・ワンダーって綴りはStevie Wonderでしょ。この切手はStevになってますケド。英語圏では愛称でSteve(スティーブ)って書くことはあるようですが、うーん、フランス語圏で人名のスペリングまで変えますかねー???。どなたか語学にタンノーな方のコメントをお願いいたします。内心、スペリング・ミスのエラー図案だったらうれしーなー(笑)。

(コンゴ民主共和国2000年発行/購入参考価格:150円)

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January 25, 2005

Yahooに出品

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少し時間が取れたので久しぶりにYahooオークションに出品してみました。夜半にかけてさらに追加アップする予定です。ちょっと面白い消印関係や定常変種などをセレクトしてみました。どうぞhttp://openuser7.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/auctions?userID=sueokikota&f=&alocale=0jp&mode=1をご覧ください。

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January 19, 2005

素朴なギモン

 すみません、このコラムはプロパー郵趣家しかわからない小難しい話です。

 昨年11月発行の「平成16年文化人切手(3種)」、今月発行の「国連防災世界会議」は、裏糊式・目打有りタイプでは外国製日本切手の2番目、3番目に該当することは既にご存知の通りです。前者がイギリスのウォルソル社、後者がフランスのカルトール社です。ついでに1番目はというと1999年のふみの日集合シートで、これは今はなきイギリスのケスタ社製でした。
 ケスタ社は変幻自在に変形切手を作ることができるAPS目打機を持っていたのが何よりも有名でしたし、1999年ふみの日集合シートもその特徴がばっちり出ていて感心したものでした。しかし、上記2番目、3番目はシートをしみじみ見ても目打形式がわかりません。連続櫛型のつなぎ目がはっきりわかるわけでもなし、かといって全型とも確信が持てません。そもそも、日本の国立印刷局が装備している目打穿孔機とシステムが全然違っていても不思議ではないわけですから、従来の日本切手(国産日本切手)の目打形式分類とは次元の異なる分類軸を立てる必要があるかもしれません。このあたりはぜひとも「郵趣研究」誌でしっかりした取材記事をお願いしたいところです(もちろん目打形式だけでなく紙や裏糊もそうなんですが)。よろしくお願いします。

 なお「APS目打」の意味がわからない人は、HYPER Philatelist Annex(別館)にあります出版案内の「HYPER Philatelist 2003」に詳しく記録してありますので興味のある方は買ってね!!!。

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January 18, 2005

17年前の謎

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 あれからもう17年も経ったのかと感慨深いソウルオリンピック。今回は同五輪の不発行切手をご紹介します。
 目打も裏糊もある、ぱっと見では完璧な切手然としています。シート地部分の会場風景が素人写真っぽくて色調も暗く、一般的な日本の印刷業の基準から言えばボツっぽいのですが、まさかそれが理由で不発行になるとはちょっと思えません。国名表示が「BEQUIA GRENADINES OF ST. VINSENT」とあり、これはセントビンセント・グレナディーン諸島に属する小島「ベキア島」です。まー、はっきり言って切手企画・発行エージェントのカモでさぁね。
 売っていたディーラーさんも不発行の理由はわからないということでした。IOCの許可がおりなかったとか、当該選手の肖像権問題がクリアできなかったとか、そーゆー高尚なことがらではなく、エージェント切手ですから十中八九、金のモンダイが不発行になった理由だろうとは思います(笑)。とは言うものの、まさかまさかの理由があるかもしれないと思い直し、皆さんの知見を頼りにブログにアップロードしてみることにしました。ひょっとしたら、これが真相?。どなたかご存じでしたら教えてくださいませ。

(1)実はこの選手はソウルオリンピックには出ていない。
(2)ソウルオリンピックとは違う全く別の試合の写真を使ってしまった。
(3)シート地の風景写真が裏焼きだった。
(4)シート地の風景写真は全く別の都市だった(はたまたピョンヤンだった)。
(5)切手は出来上がっていたが倉庫で一時的に行方不明になり売り出しそびれた。
(6)エージェントの一社員が切手を横領して逃げた。
(7)セントビンセント郵政に契約金が払えずゴミになってしまった。
(8)エージェントが国名を間違えた。
(9)意図的に不発行にして市場価格を操作しようとした。
(10)マジで売り出すのをうっかり忘れた。

(購入参考価格:400円)

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January 16, 2005

切手と戦争展

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 郵便学者の内藤陽介さんから表題の展覧会案内が届きましたのでご紹介いたします。首都圏の方はもとより、より多くの方々のご参観をお薦めいたします。(椙山)

【<切手と戦争展>のご案内】
 さて、このたび、『切手と戦争:もうひとつの昭和戦史』(新潮新書)の刊行を記念して、(財)切手の博物館・(株)新潮社の共催により、下記の特別展を開催いたします。

会 期:2005年1月26日(水)〜30日(日)10:30〜17:00
入場料:大人200円、小中学生100円
主 催:(財)切手の博物館、(株)新潮社

 内容は、ミラノ・東京・シンガポールなど世界各地で展示され、高い評価を得ている内藤の代表作「Japan and the 15 Years’ War 1931-1945」を中心に展示するもので、

(1)日本の満州支配や香港占領に抗議して、中国人が切手を墨で塗りつぶした郵便物
(2)2・26事件の戒厳令下での検閲郵便物
(3)陥落直後の南京から差し出された年賀状
(4)原爆直後の広島宛に差し出されたものの、配達不能で返送された葉書

 をはじめ、現存1点ないしは数点という貴重な資料も数多く含まれており、我々の生活に身近な切手や郵便物を通じて、戦争の時代をリアルに再構成した歴史絵巻が展開されます。
 また、会期中、館内には特設郵便局が設けられ、硫黄島に星条旗を掲げる米兵の切手を描いた公式記念消印が用いられ、この消印を押して郵便物を差し出すことも可能となっております。また、ご来場者(先着200名様)には、この消印のもとになった切手のプレゼントもご用意しております。つきましては、一人でも多くの方に、ご来場をいただきますよう、お願い申し上げます。
 なお、事前にご来駕いただく日時をお知らせいただければ、可能な限り、内藤は会場にいるようにいたします。(29・30日の両日は、終日、会場におります)

 以上、ご不明の点などにつきましては、下記、切手の博物館事務局(担当・田辺)まで何なりとお問合せください。

(財)切手の博物館事務局 (10:00〜18:00、月曜休館)
〒 171−0031 東京都豊島区目白1−4−23
Tel 03−5951−3331 Fax 03−5951−3332
ホームページ http://yushu.or.jp/museum/
(ホームページを開いて、“特別展示”のところをクリックしていただくと、展示品の一部がご覧いただけます)

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マイクロ文字によるモンタージュ表現

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 カタログ図版で見た限りでは、主題の4人の女性偉人の肖像がずいぶん薄ぼんやりしているなあ、というのが第一印象でした。カラーマーク付き田型を入手できたことから類推するに、背景は淡いグリーンとオレンジの(おそらく)グラビア2色。それ以外の国名、額面、肖像等はこげ茶1色の凹版のようです。問題はこげ茶でして、右の部分拡大図のように、ドット模様とともに無数のマイクロ文字を混在させて肖像画を表現しているのです。暗部は大きめのマイクロ文字、明部はより小さなマイクロ文字という具合に、マイクロ文字そのものも大きさを変えています。
 世にマイクロ文字印刷の切手は数多く発行されるようになりましたが、ほとんどが偽造防止用に秘符(シークレットマーク)として数カ所に使われているだけです。しかし、この事例はマイクロ文字をも表現手段の一部としてより積極的に用いています。印刷物としての表現力にはキレが足りないようにも感じられますけれど、マイクロ文字によるモンタージュ表現なるパターンは初めての使用法ではないでしょうか。マイクロ文字の今後の発展性を強く感じさせる切手です。

(インドネシア2004年発行/購入参考価格:440円)

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January 15, 2005

新連載

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 日本郵趣協会のホームページに「郵趣2月号のお知らせ」がアップロードされました。一般に公表されたので私からもインフォメーションいたします。

 連載・コミュニケーションページの「ワールド・スタンプ・NOW」は私が担当しています。毎号掲載される「世界新切手ニューズ」の中から、これはと思われる切手をいくつかピックアップしてご紹介するものです。もちろん、ご紹介した切手も同時に購入できるようにと日本郵趣出版さんと郵趣サービス社さんとの間で体制も整えてくださいました。
 集合シートが目に余るだの濫発が過ぎるだのと批判の多い日本切手に辟易しながらも、なかば義務的に買い続けるくらいなら目を世界に転じた方がいいのです。そもそも日本の郵趣シーンは外国切手収集が低調過ぎます。世界広しと言えども、全世界の新切手をほぼ漏れなくオールカラーで掲載している会報は日本の「郵趣」誌以外にはありません。日本人収集家こそ、世界で最も他国の切手を収集しやすい環境にあるのです。
 外国切手はどこから手をつけたらいいのか端緒すらわからない、という声も聞きます。何も難しく考えることはなくて、気に入った切手を買えば良いのです。そうしているうちに、どうしても知識が必要になったら、その時にカタログを買いましょう。そうして必要に迫られて購入したカタログなら、外国語の壁など大きな問題にはなりません。必要があれば何とかかんとか読めるものなのです。
 義務教育で習う中学生英語とインターネットがあれば、いとも簡単に国境の壁を越えられる現代において、「郵趣」誌がもっと外国切手収集を牽引する役目を担ってもいいはずだと思いますし、そのナビゲーター役を私が受け持つことになりました。

 記事自体は難しいことは一切書いていません。どこから手を付けたらいいかわからない人は、ご紹介する切手を1枚(組)ずつ買ってみてください。1年もすれば見て楽しい、話のタネにもなって、思わず人に見せたくなるようなコレクションが出来上がることでしょう。どうぞ、ご期待ください!。

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January 14, 2005

まだまだ修行不足の身で

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 Yahooで落札したロットに混ざっていました。この切手は眼中になく、まったく別のものを狙って落としたのですが、改めて観察したら嗚呼びっくり!。
 昭和天皇と香淳皇后両陛下が1972年に御訪欧された時には日本でも記念切手が発行されました。この切手は、かのアラブ土侯国のウムアルキワインが便乗して発行したものです。この時の便乗切手は数あれど、これはあまり見かけないなぁ〜とよく見たら、印面左の日本語「天皇陛下御訪欧」の文字が鏡字ではありませんか。いやあ、これは知りませんでした。さらによくよく見ると、右上の英文も「EUROP」で末尾の「E」が抜けてる(愕!)。ウムアルキワインのよーなパチもんとは言え、1枚の切手に2ケ所もミスがあるとわっ!。我ながらまだまだ修行が足りません。

(ウムアルキワイン1972年発行/購入参考価格:うーん実際の所、1枚5円もしないような???)

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January 13, 2005

なんだ、これは!

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 上がフランスが2004年に発行した「郵趣サロン/フランス庭園」の第2次です。下はボスニア・ヘルツェゴビナが同じく2004年に発行した「モスタルの橋」です。もう一目見て同じ形の変形シートです。ともにルレット部分を折りたたむと屏風のように立てることができるというものですが、根本的に切手シートをわざわざ立てる必要があるのかい?。切手は立っても企画倒れだっ!。
 フランスが6月7日の発行で、ボスニア・ヘルツェゴビナも6月23日ですから、どっちが先かと言うより製造時期がだいたい重なっている、あるいは数日違いで連続しているかのどちらかですので、ボスニア〜が真似したと言うより最初から使い回しで製造工程が組まれていたのではないかと疑っています。
 フランスの方は、ストックリーフ(標準リーフサイズ)に入れると、ほんの3〜5ミリほどリーフからハミ出すがために1カ所を折らなくてはならないという、すっげーうざいシートです。ボスニア〜も寸分たがわぬサイズだったら同じ嫌な目に遭わされること必至!。ボスニア〜は一般ニュースでも報じられている通り、かのような内政状態ですからまだ現物の到着がありません。届き次第両方を重ねてみることにしましょう。

 変形シール切手のパイオニアであるトンガとシエラレオネも、地理的にあれだけ離れているにも関わらず、同じ抜き型を使い回ししているソックリさんの変形切手があります。切手企画・発行エージェントに丸投げすると、そーゆー手抜きをされることもアリ、ということでしょう。そのことに気付いているのは、おそらく変形切手収集家のトップランナー荒牧さん、ティンキャン・メールでトンガ切手に詳しいDOCTORイノウエくん、宝石切手収集家の牧野義子さんくらいではなかろうか???。

(購入参考価格:フランス1,100円/ボスニア・ヘルツェゴビナ400円)

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January 10, 2005

年賀はがきの保存

 寒くなればなるほど魅力が増すのが温泉とラーメンです。この3連休中もぐっと冷え込んできたのでさっそくラーメンを食いに出かけてきます(^O^)/

 という話の流れとは全く関係なく官製年賀はがきの保存についてです。皆さん、毎年どうされてますか?。

 日本関係を伝統郵趣的に集めることをしなくなったので、正直、手抜き保存に近い現状です。丁寧にはがきファイルに整理していた時期もありましたが、ファイルも値が張るし保管場所もかさばるので、その方法はとうに放棄。お年玉くじの抽選日に当選をチェックした後、年賀印を押してくださったもの、切手貼りのものを残して後は捨てています。保存分にしても他の郵趣品同様に100円ショップでクリアケースを買ってきて、量によって単年度あるいは複数年度をぶち込んで終わりです。
 今はもう誰もやっていないと思いますが、かつては消印も含めた印面カットをしてアルバムリーフに整理する方法も提唱されたこともありました。が、やはり郵趣家は受け取る量も多いので、カットする手間もかかればリーフ数も下手したらバインダー1冊ほどにもなってしまいます。さらに、そうして整理しても見返すことはまずないです。JPS事務局のMさんに言われたことなんですけど「1年見ないものは3年見ない。3年見ないものは一生見ない。」との文書類の保存・破棄の目安となる名言があります。官製年賀はがきも、確かに1年どころか古いのは10年以上見てないような気がします(!)。どうしよう。

 みなさんはどうされてますか?。保存もそうですし、せっかく整理した(コレクションに昇華した)品々を鑑賞する、切手展に出す等々の活用はできていますか?。どうなんでしょ?。

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各国最初のシール切手(6)ニューカレドニア

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 ニューカレドニアは比較的に広範な自治権を与えられているので独自の切手を発行していますが、国際法的にはフランスの海外領土です。
 私の方でウラ取りを調べましたところ、この90f航空切手がおそらく最初のセルフ糊切手だと思われます。台紙から切手を剥がしてしまうとシール切手とは気付きにくい切手です。また、剥離台紙裏面にはエールフランスのロゴマーク印刷がなされています。

(ニューカレドニア1994年発行)

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January 09, 2005

書けないこともあり

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 自分のデータベース入力のために「郵趣」誌のバックナンバーを見直していましたら、消毒郵便のコラムに目が止まりました。2001年12月号P.41に掲載されている、ご存知、内藤陽介さんの『19世紀に行われた「消毒郵便」』という記事です。
 さっそく 自分の「付箋・証示印」のファイルの中にもあったなあと思い出し、その旨の証示印つきカバー類を何通か選び出してバック・グラウンドを調べていたら、これはちょっと迂闊には扱えないディープなジャンルだと愕然としました。戦病者のための旧日本軍関係の病院から結核、ハンセン病関係など、人権の根幹に関わる色彩が滅茶苦茶濃厚!。差出人・受取人が書いてある郵便物を使って消毒郵便のことを語るのは大変危険です。
 そう言えば、在京時代にJPS杉並支部例会で消毒済の証示印が押された宮内庁宛郵便物を見せていただいたことも思い出しました。この事例は一体どこの部署がどんな方法で消毒したのか、その科学的・法律的な根拠はどこにあったのか等々と熱い議論が交わされたものでした。
 このジャンルを扱えるのは本業がお医者さん、弁護士さんなどむしろ本業の意味合いで取り組むにふさわしい環境と真摯な熱意の両方が欠かせないと思います。ですから、私個人は消毒郵便については何も書けない、ということを書く、という結論になりました。どなたか代わりに取り組んでくださいませ。書けないこともあり、です。

(「濟毒消/立市岡福/院病原形屋」昭和12年の実逓カバー押印印影のみ抜粋)

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January 08, 2005

カナダのYear of the Rooster

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 カナダが年賀切手でまたやっちゃってます(笑)。

 毎年よくもまあネタが尽きないものだと感心します。カナダ郵政の郵趣広報誌detailsによりますと50c単片は国内用、$1.45小型シートは国際郵便用1種を収める変形シートです。この2種はそれぞれLook EastとLook Westを意味して鶏の顔の向きを変えているそうです。変形小型シートは上図のほかに、シート地右上にカナダ・中国国交35年の記念銘入りの別ヴァージョンも同時発行されています。さらにカナダ郵政お馴染みの、小型シート12面を収めたアンカットプレスシートもあります。
 カナダの興味深い点は変形であること以上にその印刷技術です。50cは平版6色+金属箔押し2色+エンボス加工、$1.45に至っては平版8色+艶消しおよび艶ありの2種の金箔押し+赤色着色金属箔押し1色+エンボス加工と、呆気に取られるほどの豪華さです。ただし、コンピュータ・グラフィックスで描かれたという水墨画の味を尊重したのでしょうか、お得意のホログラムは今回は使われていません。
 ちょっと目を引くのが漢字です。日本でよく使われている「酉年」とはなっておらず、「とりへん」の「鶏」でもなく部首が「ふるとり」の中国漢字です。この漢字はここに打ち込んでもパソコン上には?マークしか出ないと思いますので画像のみでご確認ください。いずれにしても実物が届くのが楽しみです。

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January 07, 2005

郵遊友157号届く

 JPS高知支部会報「郵遊友」最新号が届きました。ちょっと前にこのブログに書いた「切手展のコンセプト」を気に入って頂き、同誌へ転載してくださいました。こういう事例は実は大歓迎でして、あらかじめメール連絡さえして頂ければ何も問題ないわけで、未だかつてお断りした記憶はありません。ただ、ブログは日記感覚で書いているので文体、構成等々は精査されたものではありません。紙媒体に転載する時は、そこはそれ、改めて推敲(加筆・削除)だけはしたいので、その意味で事前連絡をと考えるわけです。発行後に掲載誌を1部送って頂ければそれで結構ですので、ご希望の方はいつでもどうぞ。

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January 05, 2005

今がわかる時代がわかる世界地図2005年版

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 よく売れている本なのでご存じの方も多いと思います。成美堂出版から出ている「今がわかる世界がわかる世界地図2005年版」が書店に並び始めたのでさっそく購入してきました。
 冒頭にあります「国旗・政治的リーダー/192カ国のリーダー、最新の顔ぶれ」を眺めるだけでも面白いです。おお!、このお方がスリランカ民主社会主義共和国のチャンドリカ・バンダラナイケ・クマーラトゥンガ大統領かっ!。国名もくどいが大統領の名前も長過ぎっ!などと、ひとりでハッピーになれます。
 貿易収支、物価と生活水準、はたまたマクドナルド・セブン-イレブン店鋪数といった68テーマの解説ページも思わず見入ってしまうほどよくできていますし、後半1/3ほどを占める世界地図がこれまた詳細にしてたいへん美しいです。郵趣的には、やはり現在の世界の地域紛争がよくわかる点がありがたいです。これで1,600円ならお買得です。

 カナダ郵政から郵趣広報誌detailsが届きました。またしてもカナダ郵政は面白い年賀切手を発行したことよなあ的なことを書こうと思ったのですが、明日早いのですみません、もう寝かせてもらいます。詳細はまた後日!。

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写真付き切手を誉める

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 報道各社のニュースによると坂本龍馬の写真付き切手の注文が殺到しているとか。他に比べれば非常に安い1シート1,600円という頒布価も後押ししているとは思いますが、まず間違いなく坂本龍馬その人の人気によるものでしょう。今頃はJPS高知支部のクボタさんも会報発送に使うために入手に奔走されていらっしゃることと思います。

 そもそも「切手になる」ことは非常にステータスの高い名誉あることでした。今もその共通認識はありますし、それゆえ、たとえ切手本体ではなくとも自分や自分の好きな対象を切手化できることは、基本的に喜ばしいことだと理解されていると思われます。プロパー郵趣家である自分自身の見識の無さを正直に言うと、これほどまでに一般の人たちにとって魅力ある郵便商品だとは予想していなかったことです。おそらく日本郵政公社さんもそう思っているに違いありません。愛知万博の寄附金付き切手が半分も売れなかったし、今後は寄附金付き切手はやめて写真付き切手に方向転換しよう。多少上乗せした売価で販売した方が実質的により多くの寄附金が集まるのではないか?と、そう考えても不思議ではないし、私もその方が現実的だと思います。
 カスタマイズ可能なラベル部分がちょろっとくっついただけでこんなに売れ方が違うのは、本来の切手そのものに魅力がないからだ!、みたいな辛気臭い批判は致しません。この際、切手部分は限り無く目立たない存在になってもよろしゅうございます。好きな写真や絵が入れられるカスタマイズ部がより大きく、より鮮明に印刷できるよう開発を推し進めてください。たとえ切手本体ではなくとも、これほどまでに切手が一般に受け入れられて身近な存在になったのは、大阪万博の切手ブーム以来、実に30余年ぶりのことなんですから。郵趣家が写真付き切手がなかった時代のモノサシ(郵趣的価値体系)を基準にしてこれを批判するのではなく、むしろ新しい時代の新しいモノサシをクリエイトしていくポジティブな思考が望ましいと考えます。
 ま、しかし、私とて「新しい時代の新しいモノサシ」とは具体的にどんなものか全くわかんないんですけどね。せめて写真付き切手が存在しなかった時代の古めかしい「郵趣のモノサシ」で批判することだけはしないようにと思っています。というのも、過去の切手ブームと決定的に違う点があるからです。今の写真付き切手の人気は、かつてのように「買っておけば値上がりして儲かる」といった射幸心を煽る側面が全くないからです。あくまでも「お楽しみ」として一般に受け入れられているわけで、こんなに純粋な購買動機(あるいは作成動機)は、本来の切手収集にとってもうらやましい限りではありませんか。

 おまけにこの写真付き切手は封筒に貼ると実際の郵便物として送ることもできるんですよ!(笑)←たぶん一般の人たちはマジでそう思っていると思います。

 おしまいに、カナダのチャールズ・コンネルさんをご紹介します。この方、New Brunswickの郵政長官でした。確信犯なのかどうか今となってはよくわかりませんが、1860年にご自分の肖像を5c切手の図案にしてしまいました。結局、物凄い批判にさらされて切手はもちろん発行中止、職まで罷免されてしまいました。今なら写真付き切手なんてナンボでも作れるのに〜。生まれてくるのが150年早過ぎた?。

(参考文献および画像出典:The Guinness Book of STAMPS/James Mackay 1988)

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January 04, 2005

各国最初のシール切手(5)ペルー、ブラジル

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 荒牧さんご提供の世界各国最初のシール切手紹介の第5回目です。今回は南米2国をまとめてアップロードします。左の2種はペルー1990年11月22日発行の「Pacific Steam Navigation Company(PSNC)150年」です。画像ではちょっとわかりにくいのですが直線スリット型抜き目打を使用しています。この切手が発行される数カ月前の7月28日に日系人のフジモリ大統領政権が誕生したばかりで、額面数字の桁数からも凄まじい貨幣価値の下落が伺えますね。残念ながら実逓便ひとつ目にしたことがありません。
 右端はブラジル1993年5月26日発行の「国内限定ファーストクラス専用切手」です。いわゆる無額面切手の一種で、なおかつ外国郵便には使えない券種ですのでこれも実逓カバーが欲しいところです。
 ペルーもブラジルも日本人移民が多く、ここ山口県からも多くの人々が渡っているにもかかわらず実逓便の入手はなかなか思うようにいきません。単に私の収集の筋目がよろしくないのでしょうが、どなたかお世話いただけるとありがたいです。


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January 03, 2005

またしょうもないモンを(笑)

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 ebayをぷらぷら見ていたら、またこんなしょうもないモンを見つけてしまいましたとさ。

 怪しい国の筆頭とも言えるソマリアが去年発行した「第75回アカデミー賞」の宮崎駿監督を描く第2次、千と千尋の神隠しを描く第3次集合シートを入手しましたが、タタールスタン名義のもののけ姫切手をめっけてしまいました。こういうインチキ臭い、否、インチキそのものの切手まがいアイテムは真っ当なコレクターが手を出すべきものではありません。が、大ざっぱな性格の私はたぶん買ってしまうことでしょう。いやあ、欲しいねえ〜。

 てなことを表明しておくと2月の<切手のつどいin広島>'05の時までに○○○○スタンプさんが調達してくださって、当日「スギヤマくん用」ファイルにあらかじめKEEPしておいて頂けるだらうーーーと、ふと、そう思ったからでした(こら!)

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人命救助

 国際貢献の記事を書いたら何という偶然か新年早々自分が人命救助してしまった!

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国際貢献

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 昨年11・12月は全く手が付けられなかったので昨日は半日かけて別館サイトを更新しました。別館こと旧本館(笑)は年末の大掃除で資料集にほぼ特化しましたので、データベースとしての位置付けがより強化されたことになるわけですから、これがなおざりになっているのは居心地がよろしくないです、はい。とりわけ時間を要したのが「HYPER郵趣年表2004」。後半における自然災害のいかに多かったことか改めて実感しました。また、重要なことがらが抜けているやも知れませんので、何かお気付きの方はぜひご一報くださいませ。

 自然災害や戦争・紛争およびその後の復興とそれに関する国際貢献の大義名分のもとに行われている憲法改正論議は難しい局面を迎えてきましたね。郵趣のブログなので政治向きのお話はしませんが、国内外の支援・救援活動の政治上での位置付けはますます重要になってくると感じます。例えば上に掲げた切手は1999年に発生した台湾大地震の翌年に台湾が発行したもので、そのものズバリ「台湾大地震1年」記念切手です。5元「予防」、12元「救難」、25元「震災教育」の3種が同時発行され、意味合いとしてはただ単に震災後の復興を表現したものではありません。国際的な支援を受けたことに対するお礼の意味も兼ね備えていて、なんと上掲の12元切手は日本の国際援助隊の写真が使われているのです。日本国民として誇りに思っていい切手だと、単純にそう思います。
 昨年末のスマトラ沖大地震・津波災害に際しても日本政府の対応は早かったですね。この台湾切手のように、再び日本の支援・救援活動が切手上に登場する日もそう遠くないでしょう。

(台湾2000年発行/購入参考価格:3種セットで340円)

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January 01, 2005

初めて見る雪

 弟夫婦が飼っている2匹の姉妹猫が生まれて初めて雪を見て感動しているようです。

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年賀印あれこれ

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 元旦に配達された年賀状から面白いアイテムをさっそくピックアップしました。

 左側の2枚は旧印の年賀使用です。予備印として局保存されていた古い印顆を年賀用に臨時使用したものです。(櫛型年賀印/山梨・内船17.1.1年賀および和文機械印・旧波/枚方17.1.1年賀)
 左から3番目の赤い印は年賀レタックス用の証示印です。もともとレタックスに日付印のたぐいは不要なのですが、ま、年賀っぽい雰囲気があった方がよかろうということで回転刻印タイプのゴム印を使っている局があるのです。厳密な意味での郵便用通信日付印ではないので、年賀状の余白にポン!と押して送ってくださったものです。(高知・南国国分17.1.1年賀)
 右端のアイテムは消印ではなく切手の方に注目です。上部に普通切手サイズの切手を貼れるだけの余白を設けたPスタンプ状の私製シールです。これに50円年賀切手を重ね貼りしてあるわけです。はがきも薄物を全面密着すればOKなのでこういう遊びができるのです。Pスタンプで言えばカスタマイズ部にあたる絵柄にJPS藤沢支部にひっかけて20円新フジ切手をプリントしています。そのままでは郵模法に抵触するのでアメリカのプリキャンセル状の図を重ねています。アメリカ切手収集家がいればこそ、こんなアイデアが思いつくのでしょう。(シャチハタ式和文年賀印/藤沢17.1.1年賀)。

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あけおめ ことよろ

 新年明けましておめでとうございます。

 年賀状をお送りできなかった方々(喪中など)のために、年賀状にプリントした切手画像をプロフィール画像欄(ページの左上ね)に掲げました。毎度おなじみ、私の誕生日消印です。

<Boating Tax Stamps>
  Postmark (March 23, 1961) is from Point Pleasant Beach, New Jersey. The Boating Tax Stamps that were used in the early 1960's. There were only two values, a $1 for a replacement license and a $3 for an original. This is a first day use of the $3 stamp on a license issued in Nashville.

 なお、一部の方の年賀状にはちょっとした仕掛け(というホドのもんでもないんですが)を入れています。いったい何人の方がお気付きになるでしょう???

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