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December 16, 2004

そんなことでは!

 私の本業はずっとサインデザイン関係です。一度は目にしてはいるものの誰が設計したかまったく知られていないし、無名性こそが大切という特異なジャンルです。京浜急行電鉄のほとんどの駅サイン、JR東海管内の駅サイン(新幹線の東京駅から新大阪駅も含む)や成田国際空港第2ターミナルビルの公共サインの実施設計と施工管理、成田国際空港第1ターミナルビルの公共サインの基本設計は私がやったものです。JR東海の仕事をしていた時など、仕事で静岡駅構内を歩いていたら、向こうから軍事郵便の玉木さんが歩いて来て、そのあんまりな偶然にお互いがびっくりした、なんてこともありました。

 研修で香港に行った時は面白かったです。ご存じのように香港は今も看板だらけで、その雑多な有り様が、好むと好まざるとにかかわらず、いかにも香港らしい街並の景観を生み出しています。実際、違法と言うか日本の感覚から言えばいつ落下してもおかしくないようなちゃちな取り付け方ばかりです。こんないいかげんな方法でいいのか?、と現地のガイドさんに聞いたら、その答えが明快にして爽快でした。

 「香港も台風がよく来るので、危ない看板は台風が全部吹き飛ばしてくれますよー。それに落ちて来た看板に当って怪我したり死んだりするような香港人なら、そもそも香港で生きて行けませんよー。」

 さすがです!。香港が中国に復帰する前のことですが、乞食、物乞いの連中でさえ何か芸らしきものをしないと誰も投げ銭してくれない徹底した資本主義のキアイっつーのがひしひしと伝わりました。日本人も明治人のようなガッツがなくなっちゃいましたですね。がんばらないといけませんね。よくよく考えてみれば「そんなことでは!」と喝を入れたくなる事例は沢山ありますね。

・子供嫌いの教師。
・たばこ好きな料理人。
・手先の不器用な歯医者。
・肌の弱い漁師。
・高いところが苦手な瓦職人。
・電気音痴の家電量販店店員。
・サラ金に借金している銀行員。
・乗り物酔いに弱い外交官。
・気の弱いK-1選手。
・自動車にはねられるような運動神経の鈍いイタチ。
・自分では何もしない・できないくせに文句ばかり言う切手コレクター。

 ほかにもまだまだありそーですねぇ。

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