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November 03, 2004

世界最初のLOVE切手

041103.gif

 これは1973年に発行されたアメリカ初にして世界初のLOVE切手です。最初にこの切手を見た時は、記念銘もなければ発行年もないし一体何の切手なんだろう?と困惑したものでした。今で言うところの「グリーティング切手」のパイオニアなのですが、それまでは季節を問わず家族や親しい友人どうしでやりとりする郵便に貼って使うための切手という概念自体がありませんでした。最近になって切手を集め始めた人には意外に思われるでしょうが、かつてグリーティング切手(ラブ切手・ヴァレンタインデー切手など)的な存在は、クリスマス切手や年賀切手しかなかったのです。時代を先取りし過ぎたのか、その後はしばらく発行されませんでした。
 世の中も成熟したのでしょう、アメリカで2番目のLOVE切手2種が1982年に発行されてからようやく発行意義が理解されるようになり、それ以後、急速な勢いで全世界的にグリーティング切手が広まっていきました。
 ちなみに日本初のグリーティング切手は、それとはっきり明示してあるものは1995年(平成7年)に発行されました。一見、世界のすう勢から立ち後れているように錯覚しますが、1979年(昭和54年)からグリーティング切手の一種であるふみの日切手の発行が始まっていますので、日本郵政も世界的には決して見劣りするものではありません。むしろ「ふみの日切手」なる概念が諸外国の郵政当局に与えた影響の方が大きかったと記憶しています。

 キューティクルとか歯周病なんてのも、シャンプーメーカーや歯磨き粉メーカーが盛んにCMを打つなどして消費者に啓蒙し認識させたわけで、それがなければ誰も気にしていなかったのですね。グリーティング切手も同じで、それまで一般には明確に意識されていなかった用途を、切手発行側から提示し認知させていったのです。これこそ郵便文化、郵趣文化、切手文化の担い手である「郵政当局」にふさわしい活動だと思います。

 さらに、このLOVE切手はオリジナル・デザインではありません。モダン・アート作家のロバート・インディアナ氏による作品からの引用です。このことも郵趣家はほとんど知りません。デザインが斬新で、俗に言う「わかりにくい図案」だったことが「グリーティング切手」なる概念を認識させることの障害になった面は確かにあると思います。
 さらにまた、この作品を使った巨大なオブジェが都内某所に屋外展示されていますので(写真)、ぜひ探してみてください。決して美術館のような場所ではありません。そう、通勤時に歩いて通っている道端にひょっこり置かれています。モダン・アート作品とはそういうものです。
 さらにさらに!、本ブログの本館にあたるHYPER Philatelistホームページトップの広告欄も参照してください。広告主のアズ・ポスターさんで、この作品のポスターを購入することもできます。(広告欄は4社のランダム表示になっていますので、何度か更新ボタンを押せばアズ・ポスターさんのバナーが出てきます)

(アメリカ1973年発行/購入参考価格:30円)

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