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September 06, 2004

世界最初のセルフ糊式切手

040906.gif

 世界最初のセルフ糊式切手、いわゆるシール切手は今から40年前の1964年に西アフリカのシエラレオネが発行しました。今ではその利便性から日本をはじめ世界各国でごく当たり前のようにシール切手が発行されています。しかし、最初のシール切手が世に出た時は、むしろ批判的な意見が圧倒的でした。シール切手などは切手ではない、切手展出品作品に含めることさえ非常識である、といった一種のタブーが横溢していました。

 改めて観察してみますと、製造を請け負ったイギリスのウォルソル社は、持っていた最新技術を総力投入した切手であることがわかります。シール式であることは第一の売りですけれど、それと比肩する特徴は何よりもその形です。国土の形に型抜きされた切手そのものの形、それはどんなスタイルの切手でも作れます!という強烈なメッセージです。とりわけ右側に飛び出した半島状の突起は、もっとも破れたり裂けたりしやすい厄介な箇所です。これを欠損なく作ることができるということは、型抜き技術と同時に強靱な切手用紙を作ることができる製紙技術の高さをも実証しているのです。さらに印刷面では多色オフセットに2色凹版のかけ合わせまでしている豪華なものです。
 上図は比較的によく見られる公式FDCです。茶色いクラフト紙のような封筒、これが当時はごく一般的な封筒用紙です。それと切手とを比べて見てください。いかに高品質な切手であったかがおわかりになると思います。発行後40年を経過したにもかかわらず、シールにありがちな糊成分の変質による油染みもなければ褪色・変色も見受けられません。

 世界最初のシール切手は、その発行国がアフリカの小国であったがために、郵趣家のほとんどは先入観で「最初に否定ありき」の態度を示し、長い間不当に虐げてきたように思います。現在のシール切手花盛りの環境を作ったその最初は、シエラレオネの「ニューヨーク・ワールドフェア1964-5」記念切手に端を発しているのです。人間も切手も、外見や肩書きで判断して本質を見失なわないように努めたいものです。最後に記念印に刻まれた銘文を掲げておきます。たいへん示唆に富んでいるように思います。

THE FIRST SELF ADHESIVE - FREE FORM POSTAGE STAMP IN HISTORY

(シエラレオネ1964年発行/FDCの購入参考価格:500円)

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Comments

アオヤマスタンプさんへ
適切なフォローをありがとうございます。停電3日目に突入!状態なので家では何もできないのでたいへんありがたいです。

Posted by: DIRECTORスギヤマ | September 09, 2004 at 10:13 AM

この切手は、ワールドフェアーとケネディー追悼で28種類になります(加刷除く)
そのうち21種類は、シークレットマークが印刷されていて、プレーディングできます。7種類は、わざとシークレットマークはつけてません。これも世界初で、偽造防止の手段ですよ

Posted by: アオヤマスタンプ | September 09, 2004 at 12:00 AM

トラックバックはうまく設定できてますよ。

Posted by: DIRECTORスギヤマ | September 07, 2004 at 12:36 AM

トラックバックの練習です。失敗していたらごめんなさい。

Posted by: ぞるげ | September 07, 2004 at 12:25 AM

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世界最初のセルフ糊式切手の剥離紙には、チョウチョが描かれていることはあまり知られていません。蝶切手収集家の谷田部さんは、知っていたのでしょうか?(板橋)TrackbackのTestです。 [Read More]

Tracked on September 07, 2004 at 12:38 AM

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