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September 2004

September 28, 2004

簡易保険新規加入者への贈呈カード

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 今でも新切手発行のつど郵便局の窓口でタダでもらえる切手発行案内、のように見えてそうではない紛らわしくも悩ましいアイテムを買ってしまいました。当時これを入手するには簡易保険に新規加入しなければならなかったそうです。
 良く見ると表紙右下に「郵政省簡易保険局」の銘があります。これの正体は切手発行案内を利用して作られた非売品の記念カードです。簡易保険に新規加入するともらえたそうで、3ページ目には「みなさまのしあわせを守りつづけて50年─簡易保険の特色─」と題した案内文が印刷されています。切手も消印で抹消されて郵便切手としての効力は無価値化されています。未使用の使える切手をタダで配っては問題があったのでしょう。ただし、その消印は簡易保険とは何の関係もない第21回国民体育大会記念の特印です(別府 41.10.23)。新規契約が取れたつど切手を貼って作っていたのでしょうから、切手自体の「簡易保険創業50年」の特印とばかりはいかなかったものと思われます。となると、その特印が押されたものはレア?かもね?。
 日本でも1人しかいないと思うのですけれど、郵便局の貯金および保険に関する収集をされている郵趣家さんを知っています。Sさーん、これ持ってますかぁ〜?。

(日本1966年発行/購入参考価格:300円)

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September 27, 2004

なんじゃこりゃ?無目打の切手帳

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 北朝鮮切手はなかなか一言では語れないものがあります。建国初期の切手は郵趣的にも面白い特徴を備えているのですが、1970年代以降の切手はありていに言うとマトモに相手なんかしていられないほどの低レベルです。それを物語る悪い意味での端的な例は、意図的な無目打切手の発行です。わざと無目打切手を少数発行し、目打あり切手よりも高い値段で販売しています。まあ、マトモな国がやることじゃない。その無目打切手発行政策を切手帳にまで応用すると、はいこの通り、無目打の切手帳なる訳わからんアイテムの一丁上がり!(笑)。
 切手帳は本来、携帯用の利便性から考え出されたスタイルです。携帯時に切手が痛まないよう保護するために表紙が付けられ、さまざまな場所で必要のつど切手を切り離して使うのが切手帳です。単なるお飾りやプレミア目当てで表紙が付いているのではありません。それなのに肝心の切手に目打がついていないんじゃあどうやって使えちゅーんじゃい?。

 例えば●●労働党の優秀な工作員がですよ、密命を帯びて●●度線付近に侵入したとしなはれ。予定通り無事に任務遂行中である旨の連絡をしようと切手帳を出した。がーん!目打がない!。これでは報告ができないではないか!。しかたなく工作員くんは切手を折り折りして一生懸命切手を切り離そうとビリビリしちゃったりなんかしまさぁーねぇ。すると、その音を聞き付けた国連監視軍兵士にばきゅーん!。

えらいことである

【注】工作員が業務報告をおマヌケにも郵便で送るこたぁねえだろう!とか、そういう夢のないことは、わかっていても決して口に出して言わないように。

(北朝鮮2000年発行/購入参考価格:1,800円)

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September 26, 2004

史上最小?の切手帳

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 切手のギネスブックに項目自体が設定されていないのでほんとうのところはよくわからないのですが、たぶん、おそらく、きっと、これが史上最小サイズの切手帳ではないかとニラんでいます。切手帳表紙サイズが縦32mm×横108mmで、面積は34.56平方cmしかありません。箸袋の半分といった感じです。
 ローランド・ヒル没後100年記念切手の横ペアを3組ホッチキス止めした体裁で、ばらすと上図のようになります。売価は額面合計通りの7.60ドルのままでプレミア上乗せもしておらず、一体何のためにこんなミニチュアな切手帳を作るべき必然性があったのか不思議です。切手帳裏表紙には国際切手展ロンドン1980のロゴ等が印刷されているので、それを狙ったものかもしれませんね。
 これを見ているどこかの郵趣会の会長さん、どこぞの郵便局と組んで、単片1枚+綴じ用左(右)耳紙サイズを納めたゆうぺーんを作りませんか?。世界最小サイズの切手帳として確実に切手のギネスブックに載りますよ!。
 なお、現在のセントビンセント・グレナディーン諸島の切手上の表記は「ST. VINCENT & THE GRENADINES 」ですが、この切手では「Grenadines of St. Vincent」となっています。こちらの方が意味的には正しいように思います。セントビンセントに属する小島の総称がグレナディーンズ諸島なのですから。

(セントビンセント・グレナディーンズ諸島1979年発行/購入参考価格:1,500円)

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September 24, 2004

郵便使用目的の偽造切手

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 9月23日、小雨の中を広島市で開催された毎年恒例のバザーに行ってきました。地元のアオヤマスタンプさん、そしてキャラバンで遠路はるばるお運びいただいているロータスさん、多摩フィラテリックさん、海外スタンプさんという私好みの顔ぶれ。スタンプショウはかた'04に「2004年・話題の世界新切手」という1フレーム作品を出品することになっているので、ごく最近のニュー・イシューをいくつか補充しようとも考えていたのですが、新切手に強いアイアイスタンプさんは今回はお越しになっていませんでした。来年はぜひ再び来広していただきたいものです。

 さっそく、収穫品の中からひとつ。郵便使用目的の偽造切手です。裏糊もあり紙も目打もよくできていますが、印刷が稚拙なのは画像だけからでも伺えると思います。本物は凹版、本偽造物は平版(オフセット)のようです。ぱっと見でこれだけわかるものであれば犯人がすぐに捕まったのも当然でしょう。
 郵趣団体が切手展等の記念カードとして法的手続きを経て作られた「模造」ではなく、純粋に(?)郵政当局を欺く目的の「偽造」が当然ながら一番難物です。これも、犯人が逮捕されているといった由緒・来歴が明確なものほど「価値はないかもしれないが意味はある」と考えています。

 日本では超有名な、あのウッドワードがみずから作ったという現存1点の偽造菊20銭貼りカバーは某先生のコレクションに納まっているので何度か現物を拝見したことがあります。現行の80円カワセミ切手の偽造も実物を手にして観察する機会に恵まれ、おかげで製版は民生技術の範囲内の偽造であって決して精巧なものではないこともじかに確認することができました。そんな経験からチャンスがあれば手の届く範囲でこのジャンルも取り組んでいます。旧中国、新生ロシアそしてなぜかナイジェリアの実際に郵便に使われた偽造切手貼りカバーを入手済で、この偽造カナダ6c切手が4点目になります。

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September 20, 2004

立体切手の福耳付きエラー

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 入手して約1年たったのでもう公開してもいいかなと。はい、立体切手の福耳付きエラーです。

 さるネットオークションでウム・アル・キワインの立体切手エラー7点ロットを落としました。もう、それだけでじゅうぶん胡散臭いんですが、まあ聞きなはれ。見事に私以外誰も入札していなかったのです。その理由は簡単、画像が小さくて一体何だかわからなかったからです(なぁ〜んだ)。
 実物が届いてみると、これは想像してわかると言うものではないモンでした。立体画像層と白文字層が派手にずれているものなど、ファンキーなフィラテリストなら1枚は押さえておきたいものばかりで7点、その中の1枚がこれでした。この福耳のおかげで立体切手は同じ図案をずらり並べた実用版を作り、最後に1枚ずつ型抜きしているらしいことがわかります。また、慣例上「福耳」と呼びましたけれど、福耳部分には白文字がない上に色ずれも起こしていますので、印刷をミスったシートの中からまともに印刷された部分のみ型抜きしようとした痕跡を残しているのかもしれません。
 日本のエラー切手の場合は、どこの郵便局から売られたものか等、由緒来歴がはっきりしないものは認められないとの見識があり、それはそれでスタンダードな判断基準だと思います。ですが、この場合は、うーん、元の持ち主がアラブ首長国連邦の収集家だったことまでしかわかりません。また、由緒来歴がわかったところでどうなるものでもなし・・・。7点ロットで5ドルの落札値、よって1枚単価が約85円。確かに悩むまでもないお値段ではありますね。

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こんなのが欲すぃ

 北海道の湯浅さん作成の「日本プロ野球初のスト記念カバー」は秀逸でした。1通ご恵送いただけるとのことでしたので、さっそく「スタンプショウはかた'04」出品作品の中に取り込めないか思案しています。

 その出品作品のことですが、まだ形になってませーん(怖)。土曜日の夕方近くになって急な仕事が舞い込み、昨日の日曜日はまるまる一日仕事でつぶれちゃったからです。軽くゆわないで欲しいです「バス3台分のラッピング印刷は簡単なんでしょ」なんて。車両に貼付ける印刷シートは、普通の印刷物とは性能も印刷機も媒体も全然違うのでタイヘンなんです。使用環境が特定できない車両に貼って3年もたせるためにはそれなりのモノを使わないととても無理。売値が1平米2万円もするんですから、いかにハイグレードか推して知るべし。

 さて本題。アップルのホームページを見るとiPodがずらーっと並んでます。欲しいのは欲しいのですが、音楽用に欲しい訳ではないのです。iPodを他の目的に使えたら欲すぃ!のです。私は自分のコレクションのうちで値段ではなく意味的に重要なアイテムをファイルメーカーを使ってウォントリスト兼用の画像付きデータベースにしています。今日現在で1769テーマを採録してまして、もちろんまだまだ増えます。最終的には2000以上3000テーマぐらいにはなると見通しています。これをiPod並みの小さなパソコンに格納できて持ち運べて片手操作で閲覧できたら便利だなーと思うのです。
 今週の23日にも広島でバザーがあり、PowerBook G4(12インチ)を持って行ってもいいんですが、限られたバザー会場でノートパソコンを開くのは他のお客さんに迷惑。かといってプリントアウトしたら1990年以降だけでA4判用紙に12アイテムを集約しても30ページ以上。これじゃあ探すのがメンドイ。
 書き込んだりなんだりの更新はできなくてもいいので、データを入れて閲覧できる、ただそれだけの機能に特化できてさえいれば使い道はなんぼでもあります。iPodをこんな風にカスタマイズする方法はありませんでしょうか。それなら欲すぃ!、欲すぃ!、欲すぃ!、です。

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September 18, 2004

一夜明けたら

 昨夜はくたびれて夕飯後に即寝てしまいました。で、目が醒めたら朝の6時。で、で、寝入っている間に日本プロ野球初のスト決定のニュースを知りました。今日明日の試合予定が組まれていた球場近くの皆さん、もうご用意できていらっしゃるでしょう。そう、記念カバー作成の準備が。作られたら画像だけでも送ってくださいね。HYPER Philatelist本館の方でご紹介しますから。
 ここ山口県は野球もサッカーもないので何も作れなくてつまんないです。隣県まで出かけて広島市民球場あるいは福岡ドーム?、いえいえ、私は今日もお仕事で昼過ぎまでに制作・納品しなければならない特急仕事が1件、その後には午後4時現地入りの取付作業が入っております。

 HYPER Philatelist本館の方で告知しましたように、急遽、来月初旬に開催される「スタンプショウはかた'04」に作品を出すことになり、今週は祝日も2日あるのでそれを利用して集中して作業します。それゆえ、このブログも毎日必ず更新とはいかないでしょう。今週は事情を斟酌してくださいね。決してストをしているわけではありません、はい。

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September 17, 2004

レストラン寺子屋の切手型シール

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 若い頃、NHKの関東地方ローカルのドキュメンタリー番組で取り上げられていたのを見て、たいへん感動したことを思い出しました。上掲の正体は、お客さんに配られたレストランのメニューです。三つ折りで縦6センチ、横18センチです。それにシェフ自作の切手型シールが貼られ、郵便用消印を模した日付印が押印されています。

 現在は洗練されたお店になった小金井のレストラン寺子屋、私がテレビで見た時は確か初代の間載一氏が自らブラウン管に登場しておられました。間氏はもともと洋画家志望で絵画の勉強のためにフランスに渡りました。帰国後、フランスで知った料理を広めようとレストランを開店。当時の日本ではフランス料理はまだまだ一般的ではなかったからだそうです。
 そこで、お客さんに配るためのメニューを作り、そこには料理にちなんだ切手型のシールが貼り込まれていました。このシールは間氏自らが絵画の腕を生かして原画を描き、本格的に印刷され目打も入っていました(裏糊はないようです)。表紙に押された日付印には昭和33年2月26日とあり、この当時のことですからずいぶん費用がかかったものと思います。ですが、これを楽しみに来店されるお客さんも多く、今も切手型シール貼りのメニューを作り続けているのです・・・というくだりでドキュメンタリー番組は終わったと記憶しています。なにぶんにも20年以上も前の話ですから誤謬もあるかもしれません。ひょっとするとNHKのライブラリーに番組が保存されているかもしれませんので、興味のある在京の方がいらっしゃいましたらぜひ調べてみてください。

 そんな遠い記憶を呼び醒ましてくれたのは郵趣の教え子くんのひとり、通称ぞるげイタバシくんです。折々に私向きの品々を調達しては送ってくれているそのロットの中に混ざっていました。ぞるげくん本人は、レアなラオス愛国戦線切手などに注目して欲しかったようですが、ごめんねー、このメニューがいちばん嬉しかったぞ!。10代後半に感動したことは一生引きずってしまうものなんだよ。
 ぞるげくんによると、つきあいで某切手商さんから渋々100円で買わされたとゆってました。今の若けぇモンは物の価値を知らねぇんだから・・・とは、いっぺん言ってみたかったセリフです(笑)。

(左はメニューの表紙、右は中身ページよりフランスをイメージした切手型ラベル)

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September 16, 2004

ベースボール・カード型切手

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 最初にお断りしておきます。これでも切手です(笑)。

 ここ山口市でも大型スーパーの一角に、こんなカードを売買するお店がけっこう見られるようになりました。なんでもトレーディング・カードとか言うそうで、平日の夕方やお休みの日には中学・高校生がそのショップにたかって、なにやらゲームらしいのですがお互いにカードをやり取りしている光景を目にします。ショップの店員さんもその姿をとがめる風ではなく、むしろ、この手の趣味が嵩じて仕事(アルバイト?)してまーす!な臭気ふんぷんで、そこだけ別世界のようです。あたかも郵趣イベントに群がる切手収集家のような・・・(こらこら)。
 いや、本当にこの世界は全然知らないので、カード型の切手が出たぞなぁ〜、とのニュースを聞いた時は何がなんだかさっぱり意味がわかりませんでした。意味がわからないだけならともかく、えらいまた高い値段だったので怒りさえ覚え、自分で「世の中に追いていけないジジイと同じ反応してるなー」と自虐的に思ったものです。
 モノを手に取ってみれば一目瞭然、カードに国名と額面が入っているから切手です、という安直丸出しアイテムでした。裏糊も当然ありません。メリケン国発祥で流行しているらしいベースボール・カードのブームに、恥ずかしげもなく郵便切手という異業種が参入しただけですね、これ。いかな温厚な私も「こういう怪し気アイテムがあり、一応紹介はしますが、ぜんぜん薦められません。カンペキな反面教師です。」と言わざるをえません。

 それでも1セット位は話のタネに持っておきたいファンキーなあなた、それでしたら安いものもあるので、そっちの方をお薦めしておきます。セントビンセントが1992年に発行したベースボール・カード型切手はTy Cobb、Dizzy Dean、Bob Feller、Whitey Ford、Lou Gehrig、 Rogers Hornsby、Mel Ott、 Satchel Paige、Babe Ruth、Casey Stengel、Honus Wagne、Cy Youngの12人分ワンセットで1,300円ほどで済みます。

(ガイアナ1995年発行/購入参考価格:9,600円)←大馬鹿野郎でしょ
※上掲は12種セットのうちの1枚で左が表面、右が裏面。

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September 15, 2004

アメリカ初の三角切手

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 アメリカ郵政は妙なところがあります。世界に先駆けて!の先進的なプランを実行するかと思えば、意外に保守的な側面をも濃厚にあわせ持っているからです。

 上掲はアメリカでの通算第9回目の開催にあたる国際切手展PACIFIC'97の記念切手で、タイトル通りアメリカ初の三角切手です。第9回と言えば単なる通過点の印象しかありませんが、1997年という年は、アメリカが1847年に最初の切手を発行してから150年の節目の年であったがために、このような大奮発な切手を発行したのでした。初の三角切手へのチャレンジという先進性とは裏腹に、その歴史を反映して切手展の舞台となったカリフォルニアの19世紀中頃の輸送シーン「クリッパー(快速帆船)」と「郵便馬車」を主題にし、しかも伝統的な凹版印刷で発行する古めかしさとの組み合わせがいいではありませんか。この一件だけを見ても、アメリカの古さと新しさの奇妙な同居関係が伺えます。
 言われて初めて気付くことの例では、なぜかアメリカ郵政は寄附金つき切手の発行に冷淡で、最初の寄附金つき切手が世に出たのは上掲切手発行翌年の1998年「乳ガン研究」です。かと思えばアメリカ初の円形切手は、同時に同国初のホログラム切手であり、なおかつ同国初の円形小型シートでもある「国際切手展2000/Space Achievement」(2000年発行)という極端な前衛的切手です。あるいはまた、つい先頃、著作権や肖像権の侵害が危ぶまれるとの理由で、世界各国で実用化されているPスタンプについては同国の審議会が発行を認めないとの厳しい答申を出しました。

 アメリカ切手を鑑賞する時は、デザインに込められた古さと新しさの奇妙な緊張関係を意識してみてください。歴史の浅い国ならではの、古式に対する感覚が私たちとはずいぶん違うことを感じ取ることができますよ。

(アメリカ1997年発行/購入参考価格:2種で200円)

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September 14, 2004

これは困る!

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 経済力が脆弱なために自国で郵便切手を製造する資金も設備もない発展途上国は世界中にたくさんあります。しかしながら、そういった国々から、およそ国力には似つかわしくない美麗な切手がたくさん発行されています。これは政府の代理で切手を発行する会社があるからです。これを一般に切手代理発行エージェントと呼びます。
 契約内容はおおよそ次のようなものです。国名の入った切手を代理発行し、名義料と切手の一部を当該国に納めるかわりに切手の販売権を得て、その大半の切手を独占的に郵趣市場に販売するというものです。切手のモラル低下を惹起した原因でもあることから、概して収集家の評判はよろしくありません。しかし、現実問題としてエージェントに業務依託している国や地域はたいへん多く既成事実化していますし、正規の業務請け負い契約をしている以上、商業活動の見地からも違法性はありません。どこまでを収集対象とするかは各人がそれぞれ基準を決めて線引きするのが妥当だと思います。
 そんなエージェント切手で、かなり困る特徴があります。発展途上国の物価は低く、当該国の郵便料金用切手だけをバカ真面目に代理発行していたら商売にならないというエージェント側の都合があります。そこで、低額券種は当然発行するとして、その他に、およそ適応する郵便料金などない高額券種も発行して利益を確保しようとしているのです。これが非常に困るのですね。
 エージェント切手はもともと郵便に使うことより収集家目当てに発行されているので(それが批判される最大の原因ですが)、エージェント切手ならではのアイデアあふれた楽しい切手なのに、極端な高額券種だと現実的に買い切れないという問題が発生しています。例えば、いわゆるディズニー切手もエージェント切手でして、切手屋さんで売られているものは決して高いものはないと感じていらしゃると思いますけれど、実は高額券種を意図的にはずした低額券種のみのセットにしてあるから安いのです。エージェント切手は、たとえ切手の知識がない人でも見てかわいい、楽しいことが唯一評価できる点ですから、買えないものが存在することは売る側が考えている以上に大きなマイナスポイントです。ですから、エージェント切手は一切認めないとの「郵趣右派」とでも形容すべき人々の意見も正当な論拠があるのです。
 上に掲げましたのもその悪名高き高額券種のひとつです。シエラレオネが1969年に発行したボーイスカウト60年記念切手全12種の最高額面券種です。完セットのカタログ評価が日本円にしておよそ9,100円で、これのみ発行枚数をもよほど少部数限定にしたのか、そのうち7,500円分はこの1枚に相当します。こんな無茶なことをしてはいけません。スカウト切手収集家のみなさんも、この切手で必ず一度は困ったなあと思われているはずです。
 今世紀に入り、堅実な切手発行政策を執ってきた先進諸国でも、実際に郵便に使うことより収集してもらうことを前面に打ち出した、いわゆる「スーベニア性重視」の国々が増えてきました。かつてエージェントがやってきた「無意味な高額券種の少部数発行」だけはなんとしても手を染めないでもらいたいものです。

(余談)
 上掲の切手は収集家が初日用の記念印を押したものです。それゆえシール剥離紙がついたままの状態で残されています。シエラレオネの旧宗主国は郵趣先進国イギリスです。おそらくイギリスもしくは他の欧米郵趣家か切手商さんが作ったものでしょう。1969年と言えば昭和44年で、あの日本万博の前年です。その当時から記念押印をするコレクターが実在したなんて、およそ日本では考えられません。

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September 13, 2004

あかつき便

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 昨日、特別速達のことを取り上げましたので、今日はその次の「あかつき便」の実逓カバーをご紹介します。正確には特別速達のひとつで、夕方までに郵便局に持ち込めば夜行列車に載せて翌朝の会社始業時間までに配達するという制度でした。制度開始日は昭和26年4月20日で、京浜地区(東京都区内・横浜市)、京阪神地区(大阪市・京都市・神戸市)、名古屋市の3地区相互間に発着する速達郵便物がその対象でした。差出時に郵便窓口で封筒表面に丸に特の朱印が押されたのが特徴です。
 この制度は個人も利用できたようですが、主たるユーザーは企業でした。本例もシー・エフ・シャープ商会の横浜店から神戸店に送られたものです。ただし、企業便は通常、用が済めば廃棄されることが多いので現存数はあまり多くはないようです。ですので、貼られている50円切手が銭単位で、50円弥勒菩薩(円位)発行後の使用例と言えども大切にしています。
 昭和29年4月27日、速達専用の夜間航空便が開設されたことに伴って制度廃止されました。

 余談ですが引受局の横浜局は今の横浜中央局ではありません。横浜局は後に横浜港局となり、当時の神奈川局が現在の横浜中央局になりました。そういう紛らわしい例は全国的に数多ありますので、消印に興味のある方はパズル解きの感覚で収集するのも面白いですよ。

(上掲のカバー:横浜 27.9.25 後0-6→神戸中央 27.9.26 前8-12(裏面着印))

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September 12, 2004

昔も今もスピードが命

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 来る10月1日にゆうパックを核とした大幅な制度刷新が実施される予定だと日本郵政公社の生田総裁が講演で語っておられました。民間宅配業者との競争から、また配達時間のスピードアップが計られるようです。その努力と熱意はそれはそれとして、このたびの台風18号で数日間ライフラインが止まってしまったこともあり、改めていろいろ考えさせられました。本当にスピードは必要不可欠なものだろうか?、ということです。超特急で急ぐだの、どうしても今日中に必要だのと目を吊り上げたところで、天変地異には勝てないんだよねえ。台風なら遅れても仕方ないって諦めてみたところ、それで甚大な支障は結局何もなし。「〆切りぃ〜っ!」ってわめいてたご当人が、最初から余裕を持った納期を設定していさえすれば良かっただけじゃん!と底が割れましたね、ほんとに。つまり「アンタさえぎゃあぎゃあ言わなきゃ問題はなかった」ということです。隠していましたが実は私はイタリア人なので(うそ)多少ルーズな方がみんながハッピーになれていいんじゃない?、と思っている私です。ええ、人命や財産に悪影響がない限り、ホンネでは〆切りなんてどうでもいいと考えている私です。

 そんな脳天気な人種(私のことです)はお呼びでない、スピードは命だ!的な郵便制度の変革は戦後早い時期からありました。占領軍による郵便検閲(昭和24年10月26日まで)のために配達日数が余計にかかり、利用者の不満は爆発寸前。特に速達郵便制度への不信感をなんとか回復せねば、とのことで昭和23年10月26日に「特別速達」という制度がスタートしました。郵便局の窓口に差し出された速達郵便物については「特別速達」の朱印を押し、速達料金以外の特殊取扱料金の追加なしに他の郵便物に優先して取り扱うというものでした。最初は東京都区内・大阪市内間の速達郵便に限られていましたが、翌24年には全国の主要都市間便にも適用範囲が拡大されました。
 上に掲げましたのは名古屋・神戸市内間の使用例で、もともとは神戸に駐在していた外国人商社マンのコレクションに混入していたものです。この区間は昭和24年8月1日から昭和26年4月19日(制度廃止日)まで取り扱われました。封書の基本料金8円(20gまで)と速達料金20円の貼り合わせで、8円が普通切手ではなく1次文化人切手の野口英世が使われているところがちょっとおしゃれで気に入りました。宛先がMAERSK LINEとあるところを見ると船会社あてのようです。
 この特別速達制度も、夕方に郵便局に持ち込めば夜行列車に乗せて翌日の営業開始時間までに配達する「あかつき便」、さらに午前中に差し出せばその日のうちに配達する「即日速達」へと制度が変遷しました。しかし、そのいずれもが速達専用の夜間航空便が開設されるなどの交通インフラの拡充に伴って、いわゆる普通の(という表現も妙ですが)速達便に収斂されていきました。

 今秋の制度改革は一体どのようなものになるでしょうか。右のリンク欄にあります「SEVEN作成日記パート2」の斧田さんが9月9日付で記されていますように、サイズは大中小の段ボール箱3種に集約し、入れられるだけ入れて料金は全国均一というEXPACK的な体系にしてくれた方がいちばんありがたいですね。とにかく料金体系が複雑なのにウンザリするのは私も同感です。これにさらに「ぜんぜん急ぎません。一週間〜10日くらいかかってもかまいません」ゆうパック、なんてのも割引料金で作ってくれるとうれしいです。そう言えば先進国のうちで優先郵便(ファーストクラス)とそうでない郵便によって料金に差をつける制度を持っていないのは日本だけですね。

 はてさて、現代の郵便スピード競争はこれから先、いったいどうなることでしょう。

(上掲のカバー:名古屋港 25.9.28 后0-4)

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September 11, 2004

アクション・リプレイ切手

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【復旧しました】
 台風18号の影響で、停電が続いたりインターネットが使えなかったりと天災に振り回されました。家や仕事の諸事の片付けはまだまだですが、とりあえずHYPER Philatelist Annexは5日ぶりに復旧いたします。お見舞いメールをくださった澤口尚子さん、池田健三郎さんなどなど、どうもありがとうございました。

 さて本題です。ニュージーランドがアテネ五輪記念切手として、またまた面白い切手を発行しました。同国郵政いわく世界初の「アクション・リプレイ切手」だそうです。日本のメタリック・マルチイメージ切手みたく、見る角度によって絵柄が変化する一種の偏光視覚切手のようです。偏光視覚切手なら過去にいろいろ発行されていますから、世界初と言うからには従来にはない新技術が投入されているのでしょうね(たぶん)。
 私のところにはまだ現物が届いていませんが、国内の新切手取次業者さんは既に販売を始めているようです。興味のある方はぜひお買い求めください。「アクション」が「リプレイ」するっつーんですから、きっと$1.50切手の左側のおじちゃんのヘアスタイルが、現在の○○状態だったり、昔のふさふさ状態に見えたりするんだろうと思います。

(ニュージーランド2004年発行/購入参考価格:820円)

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September 08, 2004

やっと復旧

 台風18号の影響で昨日は昼前から停電し、本日9/8のPM2:00に仕事場のみ復旧したのでこれを打ち込んでいます。自宅の方はまだ停電しているようです。
 観測史上2番目の最大瞬間風速50.5mを記録したそうで、自宅も勤務先も例年にない被害です。仕事の方も壊れた屋外広告看板類の撤去や修復の依頼ががんがん来ていますので、数日間は身動きとれません。今日帰宅した時に、自宅の電気が復旧していましたら報告します。何もアップされていなかったらまだ停電中だと思ってください。

 ぜんぜん「お気楽話」ではない状態です。

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September 07, 2004

真に受けないでね

 昨日ついに決定しましたね。ええ、国民的プロスポーツのスト行使の可能性が。

 タイトル通りに真に受けられても困るような、真に受けたら受けたでそれでもいいかなー、なんて、つらつら思うんです、はい。日本プロ野球史上初のストライキでしょう。でもって12球団の切手も既に世の中にあるわけじゃないですか。こんどの土日までにですよ、切手が用意できて球場そばの局を調べてさえおけば、当日、歴史的な事件を郵趣品として残せますよねー。そう、土日でもゆうゆう窓口に持ち込めばカバーが作れますよ。

 え、私ですか?。山口県に住んでいるんですから無理ですよー。(誰か作りませんか?)

by そそのかしの哲

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世界唯一、北ベトナムの竹紙切手

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 竹紙(ちくし)はもともと中国発祥の製紙技術です。日本でも竹に恵まれた地域では特産品のひとつとして竹紙が漉かれていますが少数派に属します。なんせ乾燥に3年、それから竹を腐らせて繊維を取り出すだけで半年やそこらはかかる厄介なものだからです。ベトナムも昔から主に使われてきたのは楮紙(こうぞかみ)ですが、1948年、北ベトナムはホー・チミンを描く2種の竹紙切手を同国の2番・3番切手として発行しました。世界広しと言えども竹紙切手は北ベトナムしか発行していません。
 1948年発行の2種の竹紙切手は、ちょいと気の効いた切手商さんなら「ああ、あれね」と、すっと出してくれるくらい有名な存在です。しかし、実際に郵便に使われた例は、郵趣家便も含めてもただの一度もお目にかかったことがありません。他に類例がないので、これだけで1リーフ分埋めることすらかないません。そこへ、ひょっこりこのはがきと巡り逢ったのです。
 白い厚紙にモノクロ写真を貼っただけの粗末な作りで、あちこちに染みまで出ています。それに1953年発行の100ドン加刷切手が貼られています。消印が押されていないので惜しいなあと呟いたら「消印があったらそんな値段じゃあ売ってないよ」と切手屋さんに笑われてしまいました。確かに、そりゃそうだ。私の手が届くお値段で済む訳がないですね。
 左の人物はホー・チミンだとわかりますが、右側に並んだ男たちは一体何でしょう?。服装はまちまちだし武装もしていません。北ベトナム人民解放軍兵士ではなさそうです。志願兵?それとも俘虜???。どなたかご存じありませんでしょうか?。
 はっきり言えることは、この場合、貼られた竹紙切手よりはがきの方が価値が高いということでしょうか。

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September 06, 2004

世界最初のセルフ糊式切手

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 世界最初のセルフ糊式切手、いわゆるシール切手は今から40年前の1964年に西アフリカのシエラレオネが発行しました。今ではその利便性から日本をはじめ世界各国でごく当たり前のようにシール切手が発行されています。しかし、最初のシール切手が世に出た時は、むしろ批判的な意見が圧倒的でした。シール切手などは切手ではない、切手展出品作品に含めることさえ非常識である、といった一種のタブーが横溢していました。

 改めて観察してみますと、製造を請け負ったイギリスのウォルソル社は、持っていた最新技術を総力投入した切手であることがわかります。シール式であることは第一の売りですけれど、それと比肩する特徴は何よりもその形です。国土の形に型抜きされた切手そのものの形、それはどんなスタイルの切手でも作れます!という強烈なメッセージです。とりわけ右側に飛び出した半島状の突起は、もっとも破れたり裂けたりしやすい厄介な箇所です。これを欠損なく作ることができるということは、型抜き技術と同時に強靱な切手用紙を作ることができる製紙技術の高さをも実証しているのです。さらに印刷面では多色オフセットに2色凹版のかけ合わせまでしている豪華なものです。
 上図は比較的によく見られる公式FDCです。茶色いクラフト紙のような封筒、これが当時はごく一般的な封筒用紙です。それと切手とを比べて見てください。いかに高品質な切手であったかがおわかりになると思います。発行後40年を経過したにもかかわらず、シールにありがちな糊成分の変質による油染みもなければ褪色・変色も見受けられません。

 世界最初のシール切手は、その発行国がアフリカの小国であったがために、郵趣家のほとんどは先入観で「最初に否定ありき」の態度を示し、長い間不当に虐げてきたように思います。現在のシール切手花盛りの環境を作ったその最初は、シエラレオネの「ニューヨーク・ワールドフェア1964-5」記念切手に端を発しているのです。人間も切手も、外見や肩書きで判断して本質を見失なわないように努めたいものです。最後に記念印に刻まれた銘文を掲げておきます。たいへん示唆に富んでいるように思います。

THE FIRST SELF ADHESIVE - FREE FORM POSTAGE STAMP IN HISTORY

(シエラレオネ1964年発行/FDCの購入参考価格:500円)

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September 05, 2004

最悪な紙幣型切手

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 一見お札のように見えますが実は切手です。フィリピン国立銀行50年記念に発行された小型シートで、シート地の余白全面にお札のデザインがまるまる印刷されています。中央部分が切手で、目打部分は印刷で模してあるだけで実際には目打穴は開けられていない「疑似目打」切手でもあります。

 どうです、最悪でしょう(笑)。ブラジルも1976年に紙幣型切手を発行していますが、フィリピンの方がよりヒドイのでこちらをピックアップしてみました。
 ものごとを理屈と文字でしか思考できない左脳人間と、イメージや空間感覚でも考えることができる右脳人間とに分類したら、これはもう完璧に左脳人間の仕業です。日本切手でもよくあるではないですか、木に竹を継いだような説明臭い図案の切手が。そう、グラフィックで訴えることをまるで理解していない、理屈だけで構成した砂を噛むような図案の切手のことです。およそデザインとは程遠い、まるで「区民だより」「町内会のお知らせ」レベルのやつです。こういう切手が世に出る時は切手デザイナーが悪いのではなく、最終的にGOサインを出す権限を持った人物に教養がない場合です。教育はあるが教養がない人物が管理者になると、こんな「事故」とでも呼びたくなる切手が発行されてしまいがちです。
 マルコス政権時代のフィリピン切手は常々ロクなもんがないと思っていましたが、この切手はその時代を映す際立った出来の悪さだと思います。当時の独裁政権はよほどタチが悪かったのだなあとはっきりわかります。政治に興味のあるフィラテリストは義務として集めなければいけませんね!(そんなことはない)。
 なお、この小型シートの他に単片2種の同記念切手も発行されています。

(フィリピン1966年発行/購入参考価格:500円)←出来が悪いせいかいまだにこの程度

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September 04, 2004

切手を買ってオリンピックに行こう!

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 フクロトビネズミ図案等6種の45c普通切手10枚を納めたオーストラリアのセルフ糊式切手帳です。どこかの国では年賀はがきを買って応募するとドラえもんからの年賀状がもらえる、なぁ〜んてキャンペーンをやっていましたが、いやあ、そんなのは小せぇ、小せぇ。切手帳の裏面(右)の申し込み用紙に記入して応募すると抽選で「カンタス・オーストラリア航空で行くバルセロナ・オリンピックにペアでご招待!が当たります」だそうです。ええ、私もアテネ・オリンピックの代表選手には選ばれなかったので(うそ)この手で行くことを狙っていたんですが(うそ2)今回は世界のどの国もオリンピック招待旅行くじ付き切手は発行していないようです。やはり、9.11テロやイラク戦争の影響があるのでしょう。
 この時は、オーストラリア郵政が同国オリンピックチームの公式スポンサーにもなっていたことでカンタス航空とのタイアップもやりやすかったものと思います。郵政事業体と他業種がタイアップすると、こんな面白いアイデアも生かされるという好例ですね。
 世界初のくじ付切手は日本が発行した1989年(平2)用62円年賀切手「飾り馬」(※)です。国によって「富くじ」に関する法規制が大きく異なるため、切手そのものにくじ部を組み込んだ日本方式が他の国々でもできるとは限りません。そのかわり本例のように切手帳裏面や小型シートのシート地余白またはタブといった切手以外の部分を活用したり、あるいは別途くじカードを添えるなど、様々な工夫をしたくじ付き切手が散見されます。要は企画力とヤル気の問題です。
 日本だったらNTTと組んで「1年間電話かけ放題」、JRと組んで「1年間新幹線乗り放題」とかどう?。日本でもPスタンプで勝手にくじ付き切手を作ることができそうですけど、たぶん怒られるでしょうね。いや、それ以前に門前払い・・・だな。もし社会保険庁とタイアップして「年金掛け金払い込み10年分免除」とかあったら爆発的に切手が売れると思うけどなー。

(オーストラリア1992年発行/購入参考価格:1,700円)

(※)厳密には世界で2番目です。1番目はくじに切手の機能が付与されたもので、比重としては切手というよりくじの方が比重が高く、いわば「郵便にも使える」性格が濃厚です。このあたりの詳細は一度、きちんとまとめておかなくてはいけませんね。

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September 03, 2004

やっちゃった(その2)

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 昨日ご紹介しました自然の景観である「根釧(こんせん)台地の防風林」とは違い、長崎のグラバー邸は固有の建築物ですからまさか間違えるとは思いもしないものです。その先入観が災いしたのでしょうか、思いっきり間違えてしまいました。旧九州郵政局が発行した絵入りはがき「九州の景勝地・ながさき」の1枚「グラバー邸」に写っているのはグラバー邸ではない全く別の建築物でした。
 さすがにこれはすぐにミスに気付いて回収されましたので郵趣市場に残されている数は少ない方だと思います。

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September 02, 2004

やっちゃった(その1)

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 8月26日、中標津町から北海道庁に連絡がありました。去る5月20日に日本郵政公社北海道支社が発行した「北海道遺産 絵入りはがき」3種のうち、中標津町の「根釧(こんせん)台地の防風林」の写真が間違って「十勝平野」の写真になっているというのです。発売から3カ月余が経過し、すでに3万枚の半数近くが売れている状況ですが急きょ販売が一時停止されました。8月27日の同支社発表によると、本来の根釧台地のデザインに修正したものを10月から交換開始する予定だそうです。

(資料協力:湯浅英樹さん)

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September 01, 2004

ピングーの郵便配達

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 スイスのオットマー・グットマン(1937〜1993)によって作られたペンギンの物語「ピングー」(PINGU)は皆さんもよくご存じだと思います。粘土の人形をひとコマごとに少しずつ動かして撮影するクレイ・アニメが日本でもテレビ放送されて大変な人気者になりました。70cは郵便配達をするピングー、90cはスノーモービルで郵便配達をするピングー・パパとお手伝いをするピングーです。かわいい切手なので、もうそれだけで十分じゃないかと思われる向きもあるでしょうが、そんな単純な理由で終わるわけがありません。実は、これは第1次発行で、これとは別に第2次切手が発行されているのです。それもぱっと見ではほぼ全く同じデザインで。
 第1次が発行された1999年、スイスの郵便制度改正で小包郵便物の荷ヒモが不要とされたため、同年末に荷ヒモだけを消し去ったデザインの切手が第2次として発行されたのです。なんとも細かいことをしたものですが、この第1次ピングー切手は大ヒットで、買えなかった人たちの強い要望に応えるという意味もあって第2次が発行されることになった経緯からその影響力をも考慮した結果です。こういうバラエティを追いかけるのも郵趣の楽しみのひとつです。切手展や切手即売会などでピングー切手を見かけたら荷ヒモの有無を確かめてみてください。

(スイス1999年発行/購入参考価格:第1次280円(3.9発行)、第2次220円(12.6発行))

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