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August 19, 2004

二重通貨表示切手

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 日本とは伝統的に友好関係にあるものの、何となくつい最近まで内戦ばっかりしていたような、そんな印象しかない「遠くて遠い国」エルサルバドル。実際、私とてろくすっぽ知識も体験もありません。それでも、その時々の国や地域の情報の片鱗を知ることができるのが切手収集の良いところです。
 郵便料金を示す額面が2通りあるのがおわかりでしょうか。アルファベットのCに斜線が入った通貨記号、これがエルサルバドルの通貨コロンを示しています。その下にお馴染みのドル表示があります。これを二重通貨(Double Currency)表示切手と言います。EU各国は2002年1月1日の通貨統合を前に、暫定措置として自国通貨とユーロの二重表示をした切手を発行したのはよく知られているところですが、エルサルバドルの場合はそんな明るい未来を目指してのことではありません。自国通貨が信用の面でほとんど死に体でして、はっきり言うと自国通貨コロンは、もうてんでアカンですんで、この際、アメリカドルを基本通貨にしますー!と自分からゆっちゃった国のひとつです。経済基盤が脆弱なため1米ドル=8.75コロンの固定相場制でもあります(2001年〜)。アメリカに出稼ぎに行っている身内からの送金(家族送金)が年間21億ドルにも達し、これがお国の外貨収入に大きく貢献しているというのですから要は経済破綻すれすれっつーことです。
 国家が危機的状況にあってもなお、否、そういう時だからこそ教育は重要なのだと訴えているのがこの2種の「アメリカシリーズ/教育」です。アルファベットのabcdに続いてeducacion(教育)と並んでいる文字遊びの面白さとは裏腹に、知識が子どもの頭の中へと詰め込まれているようでシュールですねえ。ピクトグラム風に描かれた、腰に手を当てている先生らしき人形(ひとがた)の姿も妙に恐いし(笑)。どっかの中学生が思いつきだけで描いたポスターみたいなデザインですけど、腰砕けになるような安い切手ですんで、ま、いいでしょ。

(エルサルバドル2002年発行/購入参考価格:2種で60円)

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