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August 16, 2004

他になかったのでしょうか?

040816.jpg

 古くから有名なミス切手のひとつです。ピトケアン諸島が発行した普通切手1957年シリーズ11種のうちの1枚です。いかにも英領切手らしい風格を備えた凹版2色刷りの素晴らしい切手ですが、この4d切手の説明文「PITCAIRN SCHOOL」はまったくのミス(左)。翌1958年に訂正版が発行され(右)、これには正しい説明文である「SCHOOLTEACHER'S HOUSE」と表示されています。
 郵趣雑誌に掲載されている説明は普通はここまでです。しかし、よく考えてみてください。これ、訂正するなら説明文ではなく図案の方ではないでしょうか。本来、切手の題材として採用するにふさわしい、より公共性の高いのは「PITCAIRN SCHOOL」か「SCHOOLTEACHER'S HOUSE」か。学校の先生の家(持ち家か官舎かは判然としませんが)の方が優先順位が上で、説明文をそれに合わせて変えるのはあべこべだと思いませんか?。
 ところが、十中八九、他にふさわしい題材がなかったと思われるのです。実はこの切手が発行された当時でも島の人口は約100人、現在は50人を下回っています。そもそもピトケアン島は絶海の孤島(無人島)で、そこに人が住みついたのは、なんと、かの有名なバウンティ号反乱事件の犯人たちが逃亡した末にたどり着いたのが起源です。そう、落人の子孫たちが住む島なのです。ですから切手にするような立派な「ピトケアンの学校」なるものが存在したどうか非常に疑わしい。学校の先生もイギリス本国あるいはニュージーランドあたりから派遣されていたでしょうし、先生の社宅がいちばん立派だった!なあ〜んてこともじゅうぶんありえる話で。どなたかチャレンジャーな人がいらっしゃいましたら現地に行って見てきませんか?。
 誤記切手が発行されたのが1957年7月2日、訂正切手が発行されたのは1年以上も後の1958年11月5日。訂正するにしても間が空き過ぎていて、この時差もあやしい。しばらくの間、説明文ミスの事実すら誰も気付かなかったんじゃないかと・・・(笑)。

(誤記切手1957年発行/購入参考価格:100円)
(訂正切手1958年発行/購入参考価格:700円)※訂正版の方が高い切手です。

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Comments

ふふふ、学校よりも先生んちの方が立派だとすると…

その学校って、どんな建物なんでしょうねぇ。
う~、見てみたいー。

「建物」でさえ無かったりして…(笑)

Posted by: 出雲欽也 | August 16, 2004 at 07:33 PM

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