気合いを入れて温泉に入ろう?
真夏のレジャーと言えば温泉ですね!(無理矢理)。折しも全国の温泉地で偽温泉疑惑が広がっています。ここはひとつ、気合いを入れ直し、真っ当な温泉とは何たるかを考え直していただきたいとの切なる思いを込めて(それほどのモンはないぞ)、気合いの入った温泉小型印をご紹介します。「戦捷祈願温泉祭記念」小型印です。別府局 昭和13年4月1日。
1937(昭和12)7年7日の廬溝橋事件を発端に始まった日中戦争の翌年で、この頃はまだ日本も景気の良かった時分です。戦争賛美・体制翼賛の旗印がなければ何もできなくなるのはもう少し後の時代ですが、この頃にはそんな社会的風潮の萌芽があったらしいことがうかがえます。ま、しかし、温泉に入るぐらいのことにいちいち戦捷(戦勝と同義)ウンヌンはカンケーないじゃん!と思うんですけどねえー。1961年(昭和36)生まれの私には、なんだか逆におちょくってるように思えます。でも、この当時はマジだったんでしょうねえ。
記念小型印は戦前からたくさんあります。現在の郵趣シーンではさほど人気がある収集対象ではないので、特別なものでなければ1枚300〜500円程度で入手できます。ただし、人気が薄いぶん、これらを在庫している切手商さんもまた限られますが。切手収集家でなくとも歴史や風俗に興味のある人は、これらを収集してみると面白いですよ。
なお、この小型印の図案は砂蒸し温泉を題材にしています。砂蒸し温泉と言えば指宿(鹿児島)が有名ですが、別府にもあり今も営業しています。温泉アイテムのコレクターなる人々がいらっしゃるかどうか存じませんが、この小型印は別府における砂蒸し温泉を描いた数少ないコレクターズ・アイテムでもありましょう。あ、私ですか?。私は単に「お笑い系郵趣アイテム」として入手しただけのことで・・・。
(購入参考価格:300円)
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