June 30, 2009

ニュージーランド郵政の再利用封筒

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 ニュージーランド郵政が優れた再利用封筒を使っています。今日届いた新切手案内・注文書入り封筒の右下に、図のようなリユース・マークが表示されています。その封筒全図をお見せしましょう。上が表面、下が裏面です。
 表は一見するとただの窓付き事務封筒のようですが、裏返すとそのまま同郵政の郵趣センター宛返信用封筒として使うことができます。これはREUSABLE ENVELOPEという商品名で同国および国際特許も取得しているようです。
 面白いのは宛名窓でして、中身を取り出すと封筒の内側に印刷されている次のような文言が現れます。IMPORTANT when re-using this envelope this window must ONLY SHOW BLANK PAPERつまり、再利用差し出しの時はここに無地の紙を入れておいてくれと。宛先と差出しをうっかり取り違えないようにするための予防策です。気が利いてますね。
 新切手のNZ$2.00を貼ったせっかくの実逓FDCでもあり、そしてもちろん環境郵趣の収集対象としても申し分ないものなので、これはこのままコレクションに加えることにしました。

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June 27, 2009

幻のマイケル・ジャクソン切手

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 既にみなさまご存知のようにマイケル・ジャクソン(以下MJ)が急逝しました。わがHYPER Philatelistブログでも何度かMJ切手について取り上げたことがあります。その中でも不発行に終わった英領ヴァージン諸島名義のMJ切手について、荒牧裕一さんからコメントをいただきました「世界最初のマイケル・ジャクソン切手」は特に有益な一編です。ぜひ参照ください。
 そこで話題になっていた不発行切手の画像が、MJの死去に合わせてinternational STAMP NEWS.comさんに掲載されていましたのでご紹介します。図の上2種が不発行切手で、下2種がセントビンセントから発行された正刷切手です。まったく同一図案で、国名表示のみが異なるデザインです。郵趣1986年6月号P.69によると、イギリスのオークションで横流しされた連刷ペアが£370(約10万円)だったと伝えています。上記の荒牧さんからのコメントによりますと「2ペア4種の図案が載っており、それぞれperfとimperfのセット(計8種)で35ポンドです。」とお手頃価格に落ち着いた様子が伺えますので、実際に横流し・流出した数は相当量あったものと思われます。MJの急死でさらに郵趣市場に出回ることになるでしょうか。要注意ですね。

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June 21, 2009

オリンピック開催都市立候補・招致切手

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 先週の6月17日、スイス・ローザンヌでオリンピック立候補都市によるブリーフィングが開催され、石原東京都知事自らによる東京オリンピック・パラリンピック2016のプレゼンテーションが行われたとのこと。これが最後の公式招致活動で、あとは10月2日の最終決定を待つばかりとか。もっとも舞台裏ではさらにこれからが大変なのでしょうが。
 これら一連の招致活動は、郵趣的にも全く無縁という訳ではありません。開催都市が最終的に決まってから発行される、いわゆる一般的な意味での「オリンピック切手」の他に、立候補を表明した段階で切手を発行してしまう先走り・勇み足的な切手こと「オリンピック立候補・招致切手」が実在します。一種のキャンペーン切手です。お察しの通り、落選こいちゃったら切手カタログに永久に記載されてしまう「みっともない切手」になることが明白なのに、これ意外にあります。最近でもボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ冬季オリンピック2010招致(2002)、ロシアのモスクワ夏季オリンピック2012招致(2005)があります。結果はいずれも落選し、選ばれたのは順にバンクーバー(カナダ)、ロンドン(イギリス)でした。
 上図もまた然りで、カタールが2007年10月に発行したドーハ夏季オリンピック2016招致切手です。残念ながら2008年5月、ドーハはプラハ(チェコ)、バクー(アゼルバイジャン)とともに1次選考で落選となってしまいました。というか、どうも立候補・招致切手を発行すると落選する的なジンクスを感じますんで、ここまで書いていてナニですが、やめといたほうがいいんじゃないかと思います。もちろん、HYPER郵趣的にはごっつ面白いんですが(笑)。世界切手カタログをじっくり探すとまだまだ見つかりますよ。

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June 16, 2009

日加修好八十周年

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 カナダ郵政の郵趣広報誌details最新号が届きました。Canadian Recording Artistsの第2弾として再度円形小型シートが発行されるなど相変わらず楽しみな予告が満載でした。中でも注目のトピックは、上図の日加修好八十周年記念のCommemorative Envelope(以下CEと略)の発行です。
 CEについては第1号が発行された時、既にこちらで詳しく書きましたので委細は省略しますが、スタイルは従来と同じでカナダのPスタンプであるPicture Postageのフォトアルバムのフォーマットを応用した料額印面です、と言っても無額面切手スタイルですが。その料額印面も、おそらく今までと同じで封筒に直接印刷されているのではないかと思います。なお、消印の主題は盆栽だそうです。
 大急ぎでアップしたのは訳がありまして、このCEは発行枚数わずか1万通です。常々、発行枚数1万枚以下のアイテムは収集対象としてふさわしくないと言ってますが、まさにその境界線上にあるものです。悩ましいところですが価格がわずか3カナダドルなので、本気で悩むホドのもんでもないですね。
 発行日は来月の7月8日です。ジャポニカ、桜、盆栽、着物などを収集対象にされていらっしゃる方は要注意です。

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June 13, 2009

チョーキーペーパー

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 アオヤマスタンプさんでこのオランダ領インド切手4枚を買いました。向かって左の縦2枚は普通の使用済、右の縦2枚は水剥がしの時にインクがはげちゃびんになってしまったもの。この時代(1940〜45)のチョーキーペーパーは水に浸け過ぎるとこうなりますよ!との解説付きでわずか120円でした。
 アオヤマさんをとっつかまえて「なんすか、このチョーキーペーパーって?」と聞きましたら、「チョークだよ、ガッコで使う白墨のあのチョークね。石灰でできた紙の・・・・」の説明を遮るように私は濁点付きで「え”ーっ!」と口に出していました。驚いたのなんの!。

 ほとんどの方は全く意味がわからないと思います。切手の印刷と石灰は一体何の関係があるのか?と。切手に限らず一般の水性インクを紙に印刷する場合、紙の表面に受理層というインクを受けとめる層が必要です。受理層がないとインクは紙に染み込むだけで不規則に拡散、あふれたインクはだらだら流れ落ちてしまいますし、定着せず水で滲んだりもします。
 受理層はコーティング加工の際に形成されるのが一般的な製造工程で、その主成分がまさしく石灰です。高級印刷や精密印刷のジャンルでは、とりわけ受理層の果たす役割は重要で、石灰以外の多孔質成分に改良された現在でも基材の紙とコート層という積層構造は変わりません。
 それが第二次世界大戦当時のオランダ、その植民地の普通切手になにげに使われていたとは、一体オランダという国は何なんだ?!と0.3秒くらいの間に脳裏をかけ巡ったのでした。

 オランダは戦前からグラビア印刷を実用化しています。記念切手はもちろんのこと普通切手にも使われていまして、同時代の日本切手と比較するのも気後れするくらいです。もちろん、グラビア印刷だからいい、凸版印刷だからダメという安直なことを言っているのではありません。切手の印刷方式にはその国の工業力が現れていて、グラビア印刷の方が明らかに技術水準が上なのです。それは疑いようのない事実です。
 この頃、日本でも第1次国立公園シリーズの発行が進んでいます、それもグラビア印刷で。郵趣誌でも素晴らしい出来ばえだの世界的にも人気があるだのという記事を目にしますが、ありていに言ってそれはちょっと言い過ぎ、身贔屓に過ぎるというものです。製版に使うグラビアスクリーンメッシュ自体が国産できずドイツから買っていたくらいですし、実際の刷り上がりも暗部から明部へのグラデーションの変化が必ずしもなだらかではありません。同時代のオランダ切手は刷り上がりにキレがあって明らかにレベルが上です。
 グラビア印刷だけに限らず、オランダはこの当時から金属色インクを使っているなど、この他にも様々な驚きの技術が散見されます。わが日本国にはオランダ切手に明るい専門収集家さんはいらっしゃらないものでしょうか。世界的な視野でオランダ切手について教えを乞いたく思います。それこそがオランダ切手も日本切手についても八咫烏の役割を担ってくれるものと思います。

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